
株式会社
北海道 PVGS
あらゆるビジネスに
欠かせない「数値化」。
ま、ビジネスのみならず、
健康診断の数値なども含め、
私たちは日々「数字」で
判断していますよね。
垰本泰隆もまさに、
今週の展示会で
来場者数や名刺交換数を見ながら、
一喜一憂していたわけですが(汗)。
でも、ふと感じることがあります。
「その数字、
本当に目的を表しているのか?」と。
そんなことを考えさせられたのが、
今回ご紹介する一冊。
『「数値化」中毒』
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著者の小塩真司さんは、
名古屋大学で教育心理学の博士号を取得し、
パーソナリティ心理学や発達心理学の
研究者として活動されている方。
本書のテーマはずばり、
「物事を数字だけで測ってはいけない」。
ただ、読み進めると、
単なる精神論ではなく、
「数値化の恐ろしさ」が
次々と具体例で示されていきます。
たとえば、イギリスの救急医療。
救急外来に
「4時間以内に対応を完了する」
という基準を設けたところ、
病院側はどうしたか?
なんと、
受け入れ準備が整うまで、
患者を救急車から
降ろさないようになったというのです。
本来の目的は、
「迅速な医療提供」のはず。
ところが、いつの間にか
「4時間基準を守ること」が
目的化してしまった。
これは非常に示唆的です。
もう一つ、
本書で紹介される有名な話があります。
インドのデリーでコブラが大量発生した際、
「コブラを1匹退治するごとに報奨金を出す」
という制度が作られました。
するとどうなったか?
なんと、人々がコブラを飼育し始めた。。。
つまり、
「退治対象を増やした方が儲かる」
という逆転現象が起きたわけです。
制度終了後には
大量のコブラが野に放たれ、
問題はさらに悪化。
笑い話では済まないですが、
企業経営でも似たことは
頻繁に起こっています。
・営業数字だけを追わせれば、短期契約ばかりが増える。
・問い合わせ件数だけを評価すれば、質の低い案件が増える。
・残業削減だけを目標にすれば、持ち帰り仕事が増える。
数字は、本来
「現状を把握するための道具」のはずなのに、
いつの間にか「数字を達成するゲーム」になってしまう。
そんな事象への警鐘を、本書は鳴らしています。
『「数値化」中毒』
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===ここから目次===
はじめに
第1章 数字に振り回される人生
第2章 指標が目的化すると、その意味が失われる
第3章 数値が制度にも影響する
第4章 私たちはつい測定に執着してしまう
第5章 概念と測定、診断について考える
第6章 数字の呪縛を解くためには
おわりに
===目次ここまで===
・なぜ人は数字を過信するのか
・KPIが現場を歪める理由
・エビデンス偏重の危険性
・インセンティブ設計が行動を変えてしまう理由
・「測れるもの」だけを見る怖さ
・数字とどう向き合うべきか
・“評価される数字”が目的化するメカニズム
・数値管理と人間心理の関係性
本書では、そんな
「数値化の落とし穴」について、
多角的に論じられています。
もちろん、
数値化そのものが
悪いわけではありません。
経営において数字は不可欠です。
しかし本当に怖いのは、
「数字にできるものだけを重視し始めること」。
すると、
・顧客との信頼
・社員の士気
・組織文化
・長期的価値
・本質的改善
といった、
「数値化しにくい重要なもの」が、
徐々に切り捨てられていく。
現在は、とかくKPI、
エビデンス、可視化が求められる時代です。
だからこそ必要なのは、
「数字を見る力」だけでなく、
「数字を疑う力」なのかもしれません。
KPIの設定やインセンティブ設計が、
組織や人の行動にどんな影響を与えるのか。
経営者や管理職の方には、
非常に示唆の多い一冊です。
『「数値化」中毒』
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ぜひ一読をおすすめします。
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