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43歳が人生の頂点なのか? 53歳の私が『43歳頂点論』を読んで考えたこと

2026.06.05 (金)

 

お付き合いがある経営者に、
登山好きの方がいます。

ちなみに私には、
登山の根性は皆無です(汗)。

ですので、私の願いはただ一つ。

「事故にだけは遭わないでください」

ということ。

そんな話をしていた際に
勧められたのが、『43歳頂点論』

43歳頂点論(新潮新書)

正直なところ、タイトルを見た瞬間、

「いやいや、俺もう53歳だから
今さら関係なくない?」と思いましたw

ところが読んでみると、これがなかなか面白い。

そして妙に納得することが多かったのです。

著者は探検家・作家の角幡唯介さん。

代表作『極夜行』で知られ、
極地探検や長期単独行など、人間が極限状態で
どう生きるのかを追究し続けている人物です。

本書のタイトルについても、
著者自身が「独断と偏見」と前置きしています。

しかし、その仮説が実に興味深い。

探検や登山の世界では、
なぜか43歳で命を落とす
著名な冒険家が少なくないというのです。

植村直己。長谷川恒男。星野道夫。

いずれも歴史に名を残す探検家や冒険家です。

もちろん偶然の側面もあるのでしょう。

しかし著者は、
その背景に人間の成長曲線が
あるのではないかと考察します。

若さゆえの体力。

長年の経験による判断力。

その両方が最も高いレベルで
重なるのが43歳前後ではないか。

そんな仮説です。

私は探検家でも登山家でもありません。

しかし、VC→ベンチャー企業→その支援者、
という流れで仕事人生を歩んできました。

その中で出会った人脈。

身につけたスキル。

経験してきた成功や失敗。

そうしたものを振り返ると、本書で語られる
20代から30代の「膨張期」、43歳前後の「頂点期」、

そしてその後の変化についての話に
何度もうなずいてしまいました。

『43歳頂点論』

43歳頂点論(新潮新書)

===ここから目次===
はじめに
第一章 四十三歳までの膨張期
第二章 頂点としての四十三歳
第三章 四十三歳以降の減退期
あとがき
===目次ここまで===

本書を読んでいて特に印象に残ったのは、

「20代や30代の頃に最高だと思っていた活動が、
50代になっても最高であるわけではない」
という考え方です。

これは本当にその通りだと思いました。

若い頃は、

成長すること。

拡大すること。

挑戦すること。

勝つこと。

それ自体に大きな価値があります。

しかし年齢を重ねると、
価値観は少しずつ変化していきます。

どれだけ大きくするかではなく、

何を残すか。

誰と取り組むか。

どんな社会的意味があるのか。

そんなことを考えるようになります。

私も50代になり、20代や30代の頃と
同じモチベーションで動いているわけではありません。

むしろ、当時の価値観を
そのまま持ち続けることの方が危険なのかもしれません。

経営者の方々を見ていても同じです。

年齢を重ねても若い頃と同じ戦い方を
続けようとして苦しくなる人もいます。

一方で、年齢とともに役割を変え、
視点を高め、周囲を活かす側へ移行していく人は、
むしろ魅力が増していくように感じます。

人生には、それぞれの年代ごとの役割がある。

本書はそんなことを考えさせてくれました。

43歳を過ぎた方には、
これからの人生を考えるヒントとして。

若い方には、
今だからこそ全力で挑戦する
意味を考えるヒントとして。
おすすめできる一冊です。

『43歳頂点論』

43歳頂点論(新潮新書)

「もう若くないから」ではなく、
「今の年齢だからこそできることは何か」

そんな視点を与えてくれる良書でした。

=====================

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