
株式会社
北海道 PVGS
週末は出張先の長崎で、
地元で頑張る若手経営者の
個別相談にのっていました。
さまざまな相談がありましたが、
今回特に印象的だったのは、
格差問題にビジネスとして
取り組んでいる方が比較的多かったことです。
教育格差、地域格差、
子どもの貧困、就業機会の格差etc。
社会課題の解決を事業として
実践しようとしている姿勢に、
大いに刺激を受けました。
実は今回、皆さんとお会いする前に
予習として読んでいた本があります。
それが『新しい階級社会』です。
![]() |
著者は早稲田大学
人間科学学術院教授の橋本健二さん。
社会階層論や格差社会論の
第一人者として知られ、
日本社会の階級構造や
格差の実態を長年研究されています。
本書は2018年に出版された
『新・日本の階級社会』の
続編にあたりますが、
本書単独でも十分に理解できる内容です。
最新の統計データをもとに、
日本社会で何が起きているのかを
客観的に分析した一冊です。
『新しい階級社会』
![]() |
===ここから目次===
第一章 「新しい階級社会」とは何か
第二章 新しい階級社会が生まれるまで
第三章 五つの階級:それぞれの生い立ちと日常
第四章 哀しみのアンダークラス
第五章 男の階級・女の階級
第六章 人の階級はどうやって決まるか
第七章 階級格差を拡大させた新型コロナ
第八章 格差をめぐる対立の構図と日本の未来
参考文献
===目次ここまで===
読んでいて何度も
考え込んでしまいました。
かつて日本は
「一億総中流」と呼ばれていました。
世界的に見ても
比較的格差の少ない
社会だと言われていました。
しかし、本書を読むと
その姿はとっくに過去のもので
それを取り戻すことは
容易でないことを痛感します。
そして本書では
現代日本を大きく
以下の5つの階級に分類しています。
資本家階級。
新中間階級。
正規労働者階級。
旧中間階級。
そしてアンダークラスです。
なかでも
アンダークラスの実態には衝撃を受けました。
収入。雇用。教育機会。将来への展望etc。
さまざまな面で厳しい現実が示されています。
とはいえ、
多くの読者の皆さんは
「自分には関係ない」と
感じることでしょう。
しかし本当に
恐ろしいのはそこではありません。
現在の日本では、
他の階級に属している人でも、
ふとしたきっかけで
アンダークラスへ転落する
可能性があるということです。
病気。失業。介護。離婚。勤務先の倒産etc。
誰にでも起こり得る出来事が
人生を大きく変えてしまうことがあります。
そして一度転落すると、
そこから再び這い上がることが
極めて難しい社会になっている。
これが本書から見えてくる現実です。
垰本泰隆は各種国際調査で、
日本人の幸福度や人生満足度が
他国と比べて低い理由の一端も、
このあたりにあるのではないかと思いました。
今の生活は維持できるだろうか?
老後は大丈夫だろうか?
子どもに十分な教育機会を与えられるだろうか?
そうした将来への不安が、
多くの人の心の奥底に
存在しているのではないかと思うのです。
経営者の立場で考えても、
この問題は決して他人事ではありません。
人材採用。賃金。人材育成。地域との関わりetc。
どれも格差問題と無縁ではありません。
人がいなければ企業は成り立ちません。
地域社会が衰退すれば
企業もまた影響を受けます。
だからこそ、
社会の変化を知ることは
経営を考えることでもあるのです。
今回、長崎でお会いした
若手経営者の皆さんが
格差問題に向き合っていた理由も、
本書を読んでわかった気がしました。
格差は社会問題であると同時に、
地域の問題であり、
企業経営の問題でもあるからです。
『新しい階級社会』
![]() |
不都合な真実を直視するために。
自分自身や家族を守るために。
会社の未来を考えるために。
そして自分たちが生きる
地域社会のあり方を考えるために。
ぜひ一度手に取っていただきたい一冊です
=====================
↓ビジネスに役立つ気づきを配信!
メルマガ「ご縁ゴト」お申し込みは下記より↓
https://bit.ly/3o1Odl1
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | ||||