
株式会社
北海道 PVGS
……少し、間が空きました。
2日ほど、
別のネタに脱線しておりまして、
すみません(汗)
その間、読者の方から
こんな指摘をいただきました。
「IPOの話、 続きは書かないんですか?」
はい。書きます。ちゃんと続けます(笑)
ということで、連載第3回です。
前回は、
IPO準備が進まなくなる最大の理由は、
正しい情報が
多すぎることそのものだ!
という話を書きました。
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/02/26/

全部正しい。だから進まない。
チェックリストも
ネット情報も専門家の解説も、
確かに、全部正しい。
でもそれらは、
一般論として正しいだけであって、
あなたの会社にとって
・何が審査上の論点になるのか
・どこが指摘されやすいのか
・どの水準が最終的に求められるのか
までは、教えてくれません。
だからこそ、IPO準備は
「作業」ではなく
「診断」から始めるべきだ。
ここまでが、
第1回・第2回の話でした。
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/02/26/
では、
その診断を誰がやるのか?
いよいよ、今日の本題です。
垰本泰隆が考える
IPO準備の最初の「主治医」。

それが、
監査法人(公認会計士)です。
この話をすると、
よく聞かれるのが、こういう声です。
「監査法人って、
IPO準備の後半になってから
関わる存在じゃないんですか?」

確かに、そう思われがちです。
ですが実際には、
監査法人はかなり早い段階でも
“診断”ができる存在です。
そして監査法人は、
IPO準備において
「あるべき論」を最も正面から語る存在
でもあります。
・内部統制は、こうあるべき
・管理体制は、この水準が必要
・証票類は、ここまで整っているべき
時には、
かなり厳しいことを
言われることもあるでしょう。
正直、
理想論に聞こえることもあります。
でも、ここが重要です。
その「あるべき論」は、
机上の空論ではありません。
上場審査だけでなく、
上場企業として
継続的に求められる基準そのもの
だからです。
だからこそ、
上場直前になって慌てるのではなく、
早い段階で向き合う意味があるのです。
監査法人が示すのは、
「何をやるべきか」という
作業の指示ではありません。
どの論点が、
上場審査上、問題になりうるのか。
どの水準が、最終的に求められるのか。
その“基準と方向性”を明確にすること。
これこそが、
IPO準備における
監査法人の診断的な役割です。
ネットの情報や
チェックリストを見て、
「結局、
どこが一番の論点なのか分からない」
そんな状態から
抜け出すための最初の一歩になる。
それが、
早期に監査法人と向き合う
最大の価値だと私は考えています。
この診断を飛ばして、
作業だけを積み上げていくと、
後になって
「そこじゃない」
「そこは論点じゃない」
という手戻りが大量に発生します。
これが、IPO準備が
重く、長く、苦しくなる典型パターンです。

次回は、どのタイミングで
監査法人に相談すべきなのか?
このあたりを、
実務の感覚で書いていく予定です。
(脱線しないよう、気をつけますw)
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週末、
若き起業家の皆さんと壁打ちをしていて、
改めて感じたことがあります。
それは、
リユースが「意識の高い選択」ではなく、
ごく自然な行動になっているということ。
メルカリの登場が
この流れを加速させたのは間違いありません。
一方で、
それ以前から地道に、かつ圧倒的な規模で
リユースを事業として成立させてきた会社があります。
それが、垰本泰隆も
何度も利用させてもらった
セカンドストリート(セカスト)や
ゲオショップを運営する
ゲオホールディングス。
今回、その同社を
徹底的に深掘りした一冊、
『セカストの奇跡 逆襲のゲオ』
![]() |
を読んでみました。
著者は
企業や経営者を長年にわたり取材してきた
ノンフィクション作家の野地秩嘉さん。
読んで一番感じたのは
この本の価値は、
「リユースが伸びている」
という話ではないなということ。
ゲオの祖業は、
レンタルビデオ、レンタルCD。
今では、
ネット配信に主役を奪われ、
市場そのものが縮小したビジネスです。
そこから、
どうやってリユースへピボットしたのか?
その秘訣である
・ライバルに追随を許さないローコストオペレーション
・それを支える自社開発の基幹システム
・スピード出店
・スピード査定
・直営店だからこそ成立したビジネスモデル
これらについて
具体的に書かれており、
その背景と本質に
事業をうまくピボットする
ヒントが満載でした♪
『セカストの奇跡 逆襲のゲオ』
![]() |
===ここから目次===
プロローグ なっちゃんとケイちゃんたちの革命
第1章 セカストの奇跡
第2章 人は買いたいのではなく売りたい時代
第3章 2004年のできごと
第4章 ゲオができるまで
第5章 ゲオの成長
第6章 ブロックバスターの買収
第7章 ゲオの「清洲会議」
第8章 大逆転
第9章 グループ戦略
第10章 地方文化の砦として
第11章 ゲオモバイル
第12章 スーパーセカンドストリート
第13章 ラックラック
第14章 おお蔵
第15章 viviONとエイシス
エピローグ 遠藤結蔵インタビュー
===目次ここまで===
読み進めるほどに、
強く感じたのが
ゲオは、
新しい強みをつくったのではない。
既存の強みの使い道を変えただけだ。
レンタルで培った
在庫管理、価格決定、現場オペレーション。
それらを、
リユースという市場に上手く転用した。
しかし、言うは易く行うは難し。
これらを“組織としてやり切った”
会社は、決して多くありません。
この本は、
リユースビジネスの解説書であると同時に、
・主要事業が斜陽に向かっている
・このままでは先がないと感じている
・だが、自社の強みが見えなくなっている
そんな経営者にとっての
ピボットの実例集でもあります。
『セカストの奇跡 逆襲のゲオ』
![]() |
業界が縮むとき、
企業は二択を迫られます。
撤退するか。
それとも、形を変えて生き残るか。
ゲオは、
後者を選びました。
しかも、自社の強みを捨てずに。
経営者の皆さん。
次の一手を考える前に、
ぜひこの一冊を読んでみてください。
自社にも、
まだ使える武器がある。
そう感じられるはずです。
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自社の商品やサービスを、
どうやってお客様
(になりそうな方)に知ってもらうか。
これは、
中小企業やスタートアップ
(にかぎらずですが)にとって
永遠不変のテーマですよね。
SNSなど無料で使える
発信手段は増えました。
一方で、情報はあふれかえり、
「発信しても気づかれない」ことが
当たり前になっています。。。
そんな悩みに、
現実的な光を当ててくれる
一冊に出会いました。
『22文字で、
ふつうの「ちくわ」を
トレンドにしてください』
![]() |
著者は武政秀明さん。
自動車セールスパーソン、
新聞記者を経て、
東洋経済オンライン編集長に就任。
その後、サンマーク出版に転職し、
SUNMARK WEB を立ち上げた人物です。
「読まれるか、スルーされるか」
その最前線で、
言葉と向き合い続けてきた実務家。
本書の軸にあるのは、
22文字という制約の中で
人を立ち止まらせ、
続きを読ませる発想法です。
なかでも印象に残るのが、
「落差」をつくるという考え方。
・軽いのに、強い。
・100年の伝統を、1日で学ぶ。
・落ちこぼれだった生徒が教える塾。
上記3つの事例にあるとおり
事実そのものは変えなくても、
切り取り方を変えるだけで
言葉は一気に強くなる。
これは、
広告費をかけられない
中小・スタートアップにとって
極めて再現性の高い武器です。
『22文字で、
ふつうの「ちくわ」を
トレンドにしてください』
![]() |
===ここから目次===
はじめに
序章 なぜ、あなたの言葉は気づかれないのか
第1章 つながる言葉を探せ
第2章 「わかりにくい」を「わかりやすい」に
第3章 「どこにでもある」を「ここにしかない」へ
第4章 22文字で物語を作る
第5章 短い言葉でもインパクトを残せる言葉の基本
おわりに
===目次ここまで===
SNSの冒頭文、
ブログタイトル、
営業資料の見出し。
あらゆる情報発信に
そのまま使える
考え方が詰まっています。
情報発信に悩んでいるなら、
「何を言うか」よりも
「どう切り取るか」。
『22文字で、
ふつうの「ちくわ」を
トレンドにしてください』
![]() |
中小企業、ベンチャー、
スタートアップにとって、
確実に“効く”一冊です。
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IPO準備は
「作業」ではなく「診断」から始まる、
という話を昨日は書きました(下記リンク)。
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/02/25/
すると、こんな声が聞こえてきそうです。
「でもネットを見ると、
やるべきことは全部書いてありますよね?」
はい。その通りです。
実は、IPO準備を
一番ややこしくしている原因は、
ここにあります。
ネットには、
IPO準備の情報が
あふれかえっています。
・◯期前に内部統制
・◯期前に管理部門強化
・◯期前に規程整備
・◯期前に◯◯を導入
どれも、
間違っていません。
むしろ、全部正しい(爆)。
ではなぜ、
多くの経営者やCFO
IPO準備の責任者が
「何から手を付けていいかわからない」

状態に陥るのか。
理由は一つ。
「正しい情報が多すぎる」からです。
しかも、それらはすべて
“一般論”として
正しく整理されている。
でも、あなたの会社にとっての
・最初に手を付けるべき課題
・今すぐ致命傷になりうるリスク
・まだ触らなくていい論点
といったことは、
どこにも書いてありません。
チェックリストを眺めながら
こう思ったことはないでしょうか。
「全部やらなきゃいけない気がする」
「どれも重要に見える」
「結局、手が止まる」
これは意志が弱いからでも
判断力がないからでもありません。
情報の使い方が間違っているだけです。
たとえて言うなら、健康診断を受けずに
いきなりサプリを全部飲み始めるようなもの。
・本当に悪いのはどこか
・治療が必要なのか
・経過観察でいいのか
それらが分からないまま「全部やる」。
これこそがまさに、IPO準備が
重く、長く、苦しくなる典型パターンです。
だから垰本泰隆は、
「何からやるべきですか?」
と聞かれても、即答しません。
順番が違うからです。
やることを決める前に、
やらなくていいことを確定させる。
そのために必要なのが、
きのう書いた「診断」という考え方です。
では、その診断を誰がやるのか?
これには賛否両論ありましょうが
私はその主治医の役割を果たすのは
「監査法人(公認会計士)」
だと考えています。

その理由を次回は
現下の状況と実務の両面から
書きたいと思います。
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ここ2週間、
立て続けにIPO準備の相談を受けました。

業種もエリアも会社規模も
まったく違う両者でしたが、
ただ一つ、驚くほど
共通していたことがあります。
それが、
「2030年前後を目途にIPOしたい」
そして、
「何から手を付けてよいのか、よくわからない」
の2点。
垰本泰隆は、その相談に対して
こう答えました。
「わからなくて当然です。
そして、私もこの場で
“これをまずやるべき”とは答えられません」
一瞬、場が止まり
相談者の方々は
「え?」という顔をされました(爆)。
この文章を読んでいる方の中にも
「馬鹿にしてるのか!」
と思った方がいるかもしれません。
でも、私はこの答えを
自信をもって変えません。
なぜか?
理由は、とてもシンプルです。
「何が足りないのか?」
「何から手を付けるべきなのか?」
これらは、その場で
一般論として答えるものではないからです。
ネットで調べれば、
IPO準備のチェックリスト
たとえば、
「◯年前までにこれ」
「この時期に内部統制」
「ここで管理体制強化」
などは山のように出てきます。
そしてこれらは
確かに全部“正しい”。
でも、それは
あなたの会社にとって
今、最優先か?は別問題です。
たとえるならは、
こういう話です。
体調に不安があるとき、
いきなり
「血圧を下げろ」
「体重を落とせ」
「運動しろ」
そう言われて納得できますか?
まずやるべきは
責任ある主治医による
健康診断じゃないでしょうか?

その健康診断で
「何が問題で」
「どこが正常で」
「何から治すべきか」
これらを
正しく把握することが先ですよね。
それとIPO準備も
まったく同じなんですよ。
・何が足りないのか?
・どこが致命的なのか?
・今は触らなくていい部分はどこか?
これらを
IPO準備に欠かせない相手から
まず教えてもらう。
では、
その「相手」とは誰なのか?
その話は次回以降、
順を追って書いていきます。
ただ、
今日の結論は一つだけ。
「何から手を付けていいかわからない」
それは、能力不足でも
準備不足でもありません。
正しい順番を
まだ踏んでいないだけ。
IPOは「作業」ではなく
「診断」から始まります。
続きは次回で。
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