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知らないと搾取される!テック資本主義の構造と生存戦略を徹底解説

2026.04.27 (月)

 

日々、加速度的に進化するAI。

そして、
GAFAMをはじめとするテックの世界。

彼らはアメリカ発祥ではあるものの、
その実態は国境をいとも簡単に超えていきます。

下手をすると、
アメリカ政府ですら
完全にはコントロールできない。

もちろん、各国政府も同様です。

そして私たちの生活は、
もはや彼らの存在なくしては成り立たない。

そんなことを、週末に
ディープテックで挑戦している
クライアントさんと濃密に議論していました。

テックが前提となったこの世界で、
私たちはどう生きていくのか。

その流れで手に取ったのが、
『2030年の世界を生き抜くための
テック資本主義超入門』

2030年の世界を生き抜くための テック資本主義超入門

著者は大田比路さん。

個人投資家、
著作家として活動しながら、
早稲田大学で講義を担当。

同大学の講義「情報入門」は、
「これを取らずに卒業するな」
と言われる人気講義であり、
本書はその内容をベースに
書籍化されたものです。

本書は、
いわゆるIT解説本ではありません。

テクノロジーを軸に、
「力がどう移動してきたか」を描いた一冊です。

構成はシンプルで、

・Web1(1990-2003)
・Web2(2004-2014)
・Late Web2(2015-現在)

という3つのフェーズで、
テック資本主義の進化を整理しています。

インターネット黎明期。

自由でオープンだった世界は、
やがて巨大プラットフォームに
収斂していきます。

気づけば私たちは、
サービスの利用者であると同時に、
データを提供する側になっている。

言い換えれば、
巨大テック企業の生態系の一部です。

印象的だったのは、
インターネットが自由市場から
自然発生したものではなく、
軍事技術から生まれたという話。

そして、かつて
「邪悪になるな」と掲げていた
Googleが、構造的に変質していった背景。

さらにWhatsAppが
巨額で買収されるに至った経緯など。

個別のエピソードが、
すべて「構造理解」に繋がっていきます。

『2030年の世界を生き抜くための
テック資本主義超入門』

2030年の世界を生き抜くための テック資本主義超入門

===ここから目次===

序章 PREFACE
Web1 無垢の時代 1990-2003
Web2 拡張の時代 2004-2014
Late Web2 帝国の時代 2015-Present
終章 POSTFACE

===目次ここまで===

この本の価値は、
「怖さ」を煽ることではありません。

むしろ逆です。

構造を理解することで、
どこにパワーがあり、
どこにチャンスが
あるのかが見えてくる。

ビジネスで成功したい人には、
パワーの源泉を見極めるヒントになる。

そしてユーザーとして
生きる多くの人にとっては、
過度に搾取されずに
生きるための視点になる。

テックの世界から
逃れることは現実的には難しい。

だからこそ、

・どう付き合うか?
・どう活用するか?
・どう距離を取るか?

ここが問われます。

少し視座を上げて
「構造」で世界を
見るきっかけとして、
おすすめしたい一冊です。

『2030年の世界を生き抜くための
テック資本主義超入門』

2030年の世界を生き抜くための テック資本主義超入門

知っているかどうかで、
見える世界は確実に変わります。

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「ググる」は終わる?!AI時代に“選ばれる企業”の条件とマーケ戦略の全体像

2026.04.24 (金)

 

最近、とみに変化を感じているのが、
「ググる」という行為。

これ、もはや前提では
なくなりつつあるのではないか、と。

実際、垰本泰隆自身も
そうなりつつありますし、

昨日の打ち合わせでも、
お互いその場で調べるときは
検索エンジンではなく
AIツールでした(苦笑)。

この変化は、かなり本質的です。

なぜなら、
お客様が商品やサービスを
購入する際の意思決定プロセスが、
完全に変わるからです。

AIに相談しながら選ぶ。

これが当たり前になる世界です。

この構造変化を、
見事に言語化しているのが
『AIに選ばれ、ファンに愛される』です。

AIに選ばれ、ファンに愛される。 変わる生活者とこれからのマーケティング

著者は、ベストセラー
『ファンベース』で知られる、

ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために (ちくま新書)

コミュニケーション・ディレクターの佐藤尚之さん。

この本の核心はシンプルです。

AIの進化によって何が起きたのか?

それは、
「世界一賢い生活者」の誕生です。

企業と顧客の情報格差は、完全に消えた。

つまり、
・広告で誘導する
・プロモーションで印象操作する

こうした従来型マーケティングは、
構造的に効かなくなります。

では、どうすればいいのか?

答えは極めて明快です。

「ルートは2つしかない」

・AIルート(AIに選ばれる)
・ファンルート(人に愛される)

この整理が、非常に鋭い。

詳細は
『AIに選ばれ、ファンに愛される』

AIに選ばれ、ファンに愛される。 変わる生活者とこれからのマーケティング

読んでいただきたいのですが、
重要なのは、
「選ばれ続けること」です。

単発では意味がない。
継続的に選ばれる
構造を持てるかどうか。

ここが勝負になります。

===ここから目次===

はじめに

第1章
「世界一賢い生活者」の誕生とBtoCの崩壊

第2章
AIルートとファンルート:AI時代を生き抜く2つの道

第3章
AIルート:「TRUST」と「SENSE」を実装する

第4章
巨大企業総取りとファンベースの重要性

第5章
ファンルート:選ばれ”続ける”唯一の解

第6章
AI時代の新指標:「顧客幸福度」とファンベース経営

第7章
AI時代「6つの物語」

おしまいに

===目次ここまで===

個人的に強く刺さったのは、
第7章「6つの物語」です。

これが、異様にリアル。

フィクションでありながら、
ほぼ現実の延長線にある。

むしろ、
「もう始まっている未来」
と感じるレベルです。

ここを読むだけでも、
自社が打つべき手は
かなり具体化されます。

では、実務に落とすとどうなるか?

答えはシンプルです。

「AIのおすすめに入れるか?」

しかも、上位3〜5枠。

ここに入らなければ、
そもそも検討すらされない。

つまり、KPIが変わります。

・SEO順位→AI推薦順位
・クリック率→採用率
・CV→継続選択率

この再定義が必要です。

そしてもう一つ。

ファンです。

ここも、ごまかしが効かなくなる。

熱量の低い顧客は、
AIに最適解を提示された瞬間に離れる。

だからこそ、
・関係性
・共感
・ストーリー

これが、戦略の中心になる。

『AIに選ばれ、ファンに愛される』

AIに選ばれ、ファンに愛される。 変わる生活者とこれからのマーケティング

これは単なる
マーケティング本ではありません。

・経営戦略
・顧客戦略
・ブランド戦略

これらを“AI前提”で
再構築するための一冊です。

従来のやり方を
続けるのはリスクでしかない。

それくらい、前提が変わっています。

経営者はもちろん、
マーケティング担当者だけでなく、
すべてのビジネスパーソンにとって

「今、読むべき本」です。

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資金調達のゲームチェンジ──社債解禁時代に経営者が設計すべき資本戦略

2026.04.23 (木)

 

ここまで、

・なぜ日本では社債が使われてこなかったのか↓
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/04/21/

・今回の制度改革で何が変わるのか↓
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/04/22/

を整理してきました。

そして最終回の今日は、
「経営としてどう向き合うべきか?」です。

 

■「第三の選択肢」が意味するもの

これまでの日本企業は
一部の大企業を除き事実上、

・銀行から借りる
・株式で調達する

という二択でした。

今回の制度改革により、
「市場から借りる(社債)」
という選択肢が現実味を帯びてきます。

これは単なる選択肢の追加ではありません。

「資本政策そのものの設計が変わる」
という意味を持ちます。

 

■エクイティ依存からの転換

スタートアップや成長企業にとって、
最大の課題の一つは「希薄化」です。

資金調達を重ねるほど、
既存株主の持分は薄くなっていく。

しかし社債であれば、
株式を手放さずに資金を確保できる。

この一点だけでも、
戦略の自由度は大きく変わります。

たとえば、
・成長投資はデットで賄う
・企業価値が上がった後にエクイティを使う

といった設計も可能になります。

 

■ただし、ハードルは上がる

当然ながら、社債は「借入」です。

投資家は、

・返済可能性(キャッシュフロー)
・財務の安定性
・事業の再現性

を厳しく見ます。

つまり、エクイティ以上に
“説明できる経営”が求められる。

ということです。

ここを軽視すると、
社債はむしろリスクになります。

 

■コベナンツが経営を規律づける

今回の制度で重要な役割を果たすのが、
コベナンツ(財務制限条項)です。

たとえば、

・一定の財務指標の維持
・過度な借入の制限
・配当や投資の制約

などが設定される可能性があります。

これは制約である一方で、
経営の規律を高める仕組みでもあります。

 

■勝つ企業の条件

この制度が本格的に機能し始めたとき、
差がつくのは明確です。

それは、
資本政策を事前に設計している企業です。

・どのフェーズでデットを入れるのか?
・どの条件なら投資家が納得するのか?
・エクイティとの最適バランスは何か?

これを後追いで考えても、間に合いません。

 

■今やるべきこと

結論はシンプルです。

制度を待つのではなく、準備を始めること。

具体的には、

・自社のキャッシュフロー構造の可視化
・財務指標の整理
・投資家に説明できるストーリー設計

これらが、今後の前提になります。

 

■本質的な変化

今回の制度改革は、
表面的には「規制緩和」です。

しかし実態は、
企業に対して資本政策の
高度化を求める変化です。

銀行依存でもなく、
エクイティ偏重でもない。

市場から資金を引くという選択肢。

これを使いこなせるかどうかで、
企業の成長スピードは変わります。

金融のルールが変わるとき、
勝つのはいつも「準備していた側」です。

今回の変化も例外ではないと
垰本泰隆はあらためて思うのです。

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低格付けでも社債発行は可能になるのか?制度改革の中身と条件を一次情報ベースで分解する

2026.04.22 (水)

 

きのうは、
なぜ日本では社債が使われてこなかったのか、
その構造的な背景を整理しました↓
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/04/21/

今回は、いよいよ本題です。

今回の制度改革で、何がどう変わるのか?

ここを一次情報ベースで整理していきます。

(参考:経産省
「社債市場の在り方に関する研究会」)
(公式サイト→)https://x.gd/adQxj

■最大の変更点は「社債管理者」

結論から言うと、今回の改革の核心はシンプルです。

社債管理者の設置義務を条件付きで緩和する。

これがすべての出発点です。

経済産業省の研究会でも、
社債市場の課題として

・発行体が大企業に偏っている
・中小・スタートアップが使えない

という構造が明確に指摘されています。

 

■なぜ「管理者」が問題だったのか?

社債管理者は、投資家保護のために

・元本管理
・利払い管理
・財務モニタリング

などを担う存在です。

ただし現実には、
年間数千万円規模のコストが
発生するケースもあるとされ、

これが中小企業や
スタートアップの参入障壁になってきました。

 

■今回の制度設計(一次情報ベース)

今回の改革は「撤廃」ではありません。

一次資料ベースで見ると、以下の条件付き緩和です。

1)機関投資家向けに限定
2)社債管理補助者を設置
3)コベナンツ(財務制限条項)を付与

つまり、
「投資家の質を限定する代わりに、制度を軽くする」
という設計です。

実際、経産省の提言でも

・機関投資家向け
・補助者設置
・コベナンツ付与

を前提に、社債管理者を
不要とする方向性が示されています。

 

■なぜこの設計なのか?

ポイントは「リスクの所在」です。

従来は、
・一般投資家を含む
・だから厳格な管理体制が必要
という設計でした。

今回は逆です。

・投資家をプロに限定
・その代わり制度負担を軽減

つまり、リスクを理解できる
主体に限定することで、制度を簡素化する、
という発想です。

 

■狙いは「低格付け債市場」の創出

この制度の本当の狙いはここです。

経産省の議論でも、
・発行体の裾野拡大
・スタートアップの資金調達支援
が明確に掲げられています。

これまで日本では、
・信用力が低い企業は社債を出せない
・結果として銀行かエクイティに依存
という構造でした。

そこに、
リスクはあるがリターンもある市場
(ハイイールド領域)を作ろうとしています。

 

■制度は「今年度中の施行」を想定

報告書では、産業競争力強化法の
改正に盛り込まれ、年度内施行を目指す、
とされています。

ただし重要なのは、
制度ができることと、
使えることは別という点です。

 

■すぐには使えない理由

実務的には、
・証券会社の引受体制
・投資家の評価モデル
・契約スキームの標準化

これらが整って
初めて市場として機能します。

したがって現実的には、
2027年前後から本格活用、
と見るのが妥当です。

 

■本質はどこにあるか?

今回の変化の本質は、
「社債が出せるようになること」
ではありません。

本質は、資本政策に
“第三の選択肢”が加わることです。

銀行でもない、エクイティでもない。

市場から資金を引くという選択肢。

この意味は、想像以上に大きい。

 

次回は、この変化が
経営にどんなインパクトをもたらすのか?

より実務的に踏み込んで
みたいと思います。

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低格付けでも社債発行が可能に?なぜ日本では社債が使われてこなかったのかを読み解く!

2026.04.21 (火)

 

「低格付けでも社債が
出せるようになるらしいですが、
実際どうなんでしょうか?」

最近、こうした質問を
受ける機会が増えています。

3月に日経新聞で
この制度改革が報道されて以来、
中小企業経営者の関心が
一気に高まっているためでしょう。

が、垰本泰隆は
このテーマは単なる
制度の話ではないと考えています。

本質は、
なぜ日本では社債が
使われてこなかったのか?

という構造的な問題です。

■日本の資金調達は極端に偏っている

日本企業の資金調達は、長らく
・銀行借入
・エクイティ(増資)
の2つに大きく依存してきました。

一方で欧米では、
・銀行
・社債(デット市場)
・エクイティ
がバランスよく使われています。

欧米では、
スタートアップですら
デット調達(社債・ローン)が
当たり前に使われています。

では、なぜ日本では
それが起きなかったのか?

■見えないボトルネック「社債管理者」

最大の理由は、制度にあります。

日本では社債を発行する際、
原則として「社債管理者」の設置が求められます。

これは投資家保護のために、
・元本の管理
・利払いの管理
・財務状況の監視
などを担う存在です。

仕組みとしては合理的です。

しかし問題は、そのコストです。

年間で数千万円規模になる
ケースも珍しくない。

これはスタートアップや
中小企業にとっては、
事実上「参入不可」と同義です。

■結果として何が起きたか?

この制度の結果、
・社債=大企業の資金調達手段
・中小企業=銀行依存
・スタートアップ=エクイティ依存
という構造が固定化されました。

つまり日本では、
市場から借りるという選択肢が
閉ざされてきたのです。

■今回の制度改革の位置づけ

今回の「低格付け債を
発行しやすくする」という話は、
この構造に対するメスです。

ただし、ここで
誤解してはいけないのは、
これは単なる規制緩和ではないという点です。

むしろ、
「誰に、どの条件でリスクを取らせるか」
という設計の見直しです。

というわけで次回は、
この制度改革の具体的な中身と、
どこまで現実的に使えるのかを
整理してみたいと思います。

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