株式会社
北海道 PVGS
「数字で示してもらえますか?」
「エビデンスはあるんですか?」
ビジネスの世界で
当然のように交わされる言葉。
きのうお客さんと
一緒に作成したプレゼン資料でも
そういった質問に応えるべく
客観的な妥当性を
せっせと盛り込んだわけですが、
果たして客観性とは
そもそもなんなのか?
そして今では
当然かつ正しいものとされる
客観性に問題はないのか?
そんな壮大なテーマに
取り組んだ
『客観性の落とし穴』を
読んでみた。
著者は大阪大学大学院
人間科学研究科教授の村上靖彦さん。
垰本泰隆が本書を
手に取った理由は
超ミーハーで(笑)
今年の新書大賞で
第3位を受賞していたから、
オビに推薦を書いていたのが
母校の教授だったからですが、
実に考えさせられた一冊でした。
本書ではまず、
私たちが実験によって得た
データなどの数値で示せる客観性を
重視するようになったのは、
ここ200年程度であることを
解説したうえで
それらが物質的なものにとどまらず
自然や社会、さらには人間の心までを
数値化してきた歴史を説明しています。
そのうえで、
私たちが客観性によって得た
さまざまなメリットを認めつつ、
いっぽうで
客観性によって失ったものや
デメリットによって、
虐げられている
マイノリティーの方々の
生々しいインタビューが
そのまんま紹介されており、
その内容が衝撃的だった。
『客観性の落とし穴』
===ここから目次===
はじめに
第1章 客観性が真理となった時代
第2章 社会と心の客観化
第3章 数字が支配する世界
第4章 社会の役に立つことを強制される
第5章 経験を言葉にする
第6章 偶然とリズム
第7章 生き生きとした経験をつかまえる哲学
第8章 競争から脱却したときに見えてくる風景
あとがき
===目次ここまで===
本書を読んで
もっとも考えさせられた
部分を以下に紹介します。
===ここから引用===
一見すると、
客観性を重視する傾向と、
社会の弱い立場の人に
厳しくあたる傾向には、
直接の関係はなさそうだ。
しかし、
両者には数字によって
支配された世界のなかで
人間が序列化されるという
共通の根っこがある。
そして序列化されたときに
幸せになれる人は
実のところはほとんどいない。
勝ち組は少数であるし、
勝ち残ったと思っている人も
つねに競争に脅かされて不安だからだ。
===引用ここまで===
特に最後の一文は
私も含めてグサッときた方が
多いのではないでしょうか。
『客観性の落とし穴』
まもなく始まるお盆休みに
じっくり読む価値がある
一冊だと思います。
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