株式会社
北海道 PVGS
私のお仕事の一つである
M&A(企業の買収や売却)で
ご相談に乗っていて
私自身も感じていたことを
お客さんも感じておられるなと
改めて思うことがありました。
最近は日経新聞やNHKなどの
メディアでもかなり頻繁に
取り上げられるようになった
中小企業の事業承継について。
後継者が不在でこのままでは
社長の引退と共に廃業。。。
じゃ、まずいということで
政策的にも色んな取り組みも始まってます。
がしかし、M&Aなんてのは、大企業がやるもんでしょ?
私ら中小企業には、縁のない話でしょ?
てなムードに、少しつづではありますが
風穴が空いてきて
中小企業でもM&Aを
自分ゴトとして考える風潮が
広まってきたかなと思います。
一昔前、そう、私の感覚ですけど
10年くらい前までは
中小企業のオーナー経営者が
会社を売りたいなんて公言できる
空気感、殆どなかった気がします。
今でも大っぴらに吹聴している人は
殆どいませんが、昔に比べると
金融機関や専門家に相談しやすくなった。
今じゃ会社を売りたいヒト
会社を買いたいヒトを
マッチングするサイトもありますから。
でもね、そういうサイトに
自発的に登録する方って
まだ一握りじゃないかなと思います。
たとえがアレですけど(爆)
結婚したいヒト全部が全部
結婚相談所とか
出会い系サイト(健全なヤツね(笑))に
登録してないのと同じかと。
心の中で「結婚したい」と
強く願ってても、大っぴらには
恥ずかしくて言えない、みたいな。
だからこそ私たちのような
M&Aの仲介を務めさせて頂く者は
そういうお相手に対して接する
仲人さんのような立場だと思うんです。
で、この仲人に、イチバン求められるのは
「サジ加減」の絶妙さ。
相手に向かって
ただ優しい眼差しを向けるダケでもダメ。
かといって上から目線で
「あんた、ウジウジしてないで
早く決めなさい。結婚しなさいよ。」
って、煽り立てるのもダメ。
制約された時間の範囲でも
焦らずにヒト同士の
間合いを詰めて、信頼関係を築く
絶妙なサジ加減がコトの成否を左右する。
で、最後に纏めると
M&A(売る&買う)をお考えの
中小オーナー企業の経営者の皆さま
M&A推進に欠かせない
アドバイザーを選ぶときは
自分の息子や娘の「仲人」を
頼みたいか?頼めるか?目線で
アドバイザーを選ぶことが必須です。
で、選ぶときは自分の「嗅覚」を
ブレズに信じて、研ぎ澄ましてくださいね。
今日の夜はスモールサンゼミ札幌で
(株)ファインドスターグループの
内藤社長のお話をお聞きしました。
上記ホームページのトップに
「起業家・ベンチャーの
成長のためのプラットフォームを創る」
と掲げられていることもあり
お話の内容は私のビジネスと
非常に親和性が高い内容でした。
なんでね、って訳じゃないんですが
知ってる話も結構多くて
話の内容そのものを学ぶというより
話の構成や組み立て方に、関心が向いちゃった(笑)。
中でも一番印象に残ったのが
ケーススタディの豊富さでした。
ケーススタディとは「事例研究法」。
辞書的な説明をすれば
ある具体的な事例について、それを詳しく調べ、
分析・研究して、その背後にある
原理や法則性などを究明し、
一般的な法則・理論を発見しようとする方法。
です。何だか固いですね。。。
要は、他の会社がどうやって
上手いことやっているのか?
あるいは、どうして失敗したのか?
そんな事例から学んだことを
参考にして自社に活かしましょうよと。
言われてみればアタリマエですが
身近なことならいざ知らず
実は他の会社の事例って
知っているようで知らないこと
多いのではないかと思います。
ライバルに勝つために
ライバルがやってることを研究して
よし、うちはライバルがやってない
こんなサービスや商品を提供しよう!
って、考えがちですけど
ライバルがやってないことを
ライバルだけ研究して、思いつきますかね?
ワタシの場合
自分のライバルだけ研究しても
あんまり思いつかないので(汗)
ライバルの動向は、ウォッチはしますが、研究はしない。
だって、そこを突き詰めても結局
ライバルより安くするか
自分の首を絞める過剰サービスに走るか
いずれにしても、いいコト、一つもない。
なので、すべきことは
ライバルの
動向をしっかりと「ウォッチ」する。
そのうえで、
ライバルに勝つための、アイデアをひねり出すには
むしろ他業界の、ケーススタディーを重視すべき。
これ、
コンサルタントを選ぶうえでも、重要なポイント。
依頼主が属する業界以外の
ケーススタディを数多く知る、
コンサルタントであるかを
ベンチマークにすべきではないかと思います。
但し「事例」を知ってるコトと
「ケーススタディ」を知ってコトは
違いますので、注意してくださいね。
全国紙では殆ど報道されませんが、北海道は名寄市にある
某大企業傘下の工場が
再来年の2021年12月に、閉鎖するそうです(T_T)
地域経済に与える影響が甚大で
撤回要請の動きも出てきています。
私も名寄に仲良くして頂いている
お取引先とのご縁があるので
このニュースには強い関心があります。
首都圏のように企業が、星の数ほどある地域ならば
チョット言い方があれですけど(;_:)
1社、2社の企業や工場がなくなっても、
殆ど話題にもなりません。
首都圏全体からすれば、1社の企業や工場が
首都圏全体の雇用などにもたらす
「影響力」は余程の大企業でない限り
まあ、小さいですから。
だって、首都圏全体の経済や雇用という
「分母」がデッカイですから。
そして首都圏全体から見れば
1社あたりへの雇用の「依存度」も小さいわけです。
しかし、北海道に限らず
地方都市においてはそうはいかない。
首都圏より「分母」が小さい訳ですから
与える影響が甚大なの、よく分かります。
だから、何が何でも撤退するな!雇用を守れ!!
何てことは、一切、申し上げません。
だって、純民間企業ですよ。
投資採算が合わずに赤字続きなら
会社、潰れちゃうじゃないですか。
私自身もクライアントさんの
地方への工場進出のプロジェクトを
お手伝いさせて頂いた一方
その逆、経営が厳しくなって
リストラせざるを得なくなり
撤退の手続きや交渉もしてきました。
んで、その経験を
一言で言ってしまいますとね
「行きはよいよい。帰りは怖い。」です。
そりゃ進出が決まった時は
もろ手を挙げての大歓迎で
地元のメディアにも取り上げられ
地元の皆さんにも本当に
よくして頂きました。今でも感謝してます。
が、撤退するとなった時は
そらもう、非難ゴウゴウの嵐。。。
ココロの病になりそうでした(泣)。
で、結論(爆)。
両者(地域と企業)にとって、
「依存は恐怖」だというコト。
地域の立場としては
1社への雇用依存度が高いと
その1社が撤退したら
一気に雇用が喪失し
それに伴う地域経済の悪影響が生じる。
一方、企業側からすれば
撤退に伴うコストや手間が首都圏地域に比べると
手間やコストに加えて
係る人間の疲弊度が半端なくかかる。
これ、経験者として、断言します。
足して2で割るような
単純な処方せんがないことは
重々分かったうえで、敢えて一言。
地域で言えば特定の企業への
企業で言えば特定の取引先への
「依存度」を、どうやって低く抑えるか?
に、チカラと知恵を尽くすべきでは?
特定への依存から解放された方が
両者にとって、ハッピーではないかと思うのでした。
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