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小樽(北海道)、佐原(千葉)、菊地(熊本)に共通するキーワードは?「●●●」。

2024.01.14 (日)

 

北海道の小樽といえば?

おそらく多くの方が
小樽運河を思い浮かべるのでは
ないでしょうか?

高い知名度を誇り
垰本泰隆が本日滞在している
札幌からも近くて便利♪

ので、私も
公私ともに何度も訪れた小樽。

そんな小樽運河が
かつては無用の長物として
埋め立ての危機に瀕していた。。。

それを食い止め
(一部は埋め立てられたが)

運河のまち小樽として
観光で地歩を築いた!

のは、
意図せざる観光化だった!?

その詳細が

『ヒストリカル・ブランディング』

ヒストリカル・ブランディング 脱コモディティ化の地域ブランド論 (角川新書)

の第一章に書かれており
興味ぶかく読ませてもらった。

著者は、
(株)ヒストリーデザインの
代表取締役、久保健治さん。

著者は歴史学修士を取得し
大学の教員をへて起業、

地域ブランド確立のために
歴史を活用する支援を行っています。

ブランディングに関する書籍は
あふれかえるほどあるが、

歴史を活用するという点が
歴史好きな私は気に入った♪

は、さておきw

足元はインバウンド需要なので
息を吹き返した地域も多いが

実際は一部をのぞき
それらは一過性のブームで
終わっているのではないか?

と問題提起をしつつ、
(私も同感!)

その主たる原因は
コモディティ化であると
著者は指摘している。

そしてその
コモディティ化を乗り越えるための

「ヒストリカル・ブランディング」について

上記で紹介した小樽をはじめ、
大祭を軸に歴史の街として
生まれ変わった千葉県佐原市、

レジェンド・オブ・ソーセージの
大木市蔵を中心とした
地域ブランディングに成功した
千葉県の横芝光町、

南北朝時代に九州を統一した
菊池一族を中心とした
ファンコミュニティを形成した
熊本県の菊池市など、

豊富な事例を紹介しながら
その理論と実践を説明しています。

『ヒストリカル・ブランディング』

ヒストリカル・ブランディング 脱コモディティ化の地域ブランド論 (角川新書)

===ここから目次===

はじめに コモディティ化が進む世界
第一部 観光によるヒストリカル・ブランディング
第一章 保存vs.開発を超える 北海道小樽運河
第二章 無形価値を可視化する 千葉県佐原の大祭
第三章 ヒストリカル・ブランディングの理論 観光による地域ブランディング
第二部 商品開発による地域ブランディング
第四章 地場産業のブランド化 千葉県横芝光町の大木式ソーセージ
第五章 ファンコミュニティによるブランディング 熊本県菊池市の菊池一族
第六章 ヒストリカル・ブランディングの理論 商品開発によるブランディング
第七章 ヒストリカル・ブランディングの持つ可能性 イノベーションを起こす歴史活用
終 章 「勝つための競争」から「負けないための競争」へ
おわりに
参考文献

===目次ここまで===

観光産業や地域振興に
携わる方々は必読の一冊ですが

終章の
「勝つための競争」から
「負けないための競争」に
書かれていた内容は

中小企業が
脱コモディティ化を実現し

負けないための競争をして
生き残るヒントが
たくさんありました。

『ヒストリカル・ブランディング』

ヒストリカル・ブランディング 脱コモディティ化の地域ブランド論 (角川新書)

において、著者が
繰り返し訴える

「歴史は模倣できない」を

企業経営に活用して

「我が家は模倣されない」を

実現したい経営者にも
お薦めの一冊ですよ♪

=====================

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