株式会社
北海道 PVGS
北海道の小樽といえば?
おそらく多くの方が
小樽運河を思い浮かべるのでは
ないでしょうか?
高い知名度を誇り
垰本泰隆が本日滞在している
札幌からも近くて便利♪
ので、私も
公私ともに何度も訪れた小樽。
そんな小樽運河が
かつては無用の長物として
埋め立ての危機に瀕していた。。。
それを食い止め
(一部は埋め立てられたが)
運河のまち小樽として
観光で地歩を築いた!
のは、
意図せざる観光化だった!?
その詳細が
『ヒストリカル・ブランディング』
の第一章に書かれており
興味ぶかく読ませてもらった。
著者は、
(株)ヒストリーデザインの
代表取締役、久保健治さん。
著者は歴史学修士を取得し
大学の教員をへて起業、
地域ブランド確立のために
歴史を活用する支援を行っています。
ブランディングに関する書籍は
あふれかえるほどあるが、
歴史を活用するという点が
歴史好きな私は気に入った♪
は、さておきw
足元はインバウンド需要なので
息を吹き返した地域も多いが
実際は一部をのぞき
それらは一過性のブームで
終わっているのではないか?
と問題提起をしつつ、
(私も同感!)
その主たる原因は
コモディティ化であると
著者は指摘している。
そしてその
コモディティ化を乗り越えるための
「ヒストリカル・ブランディング」について
上記で紹介した小樽をはじめ、
大祭を軸に歴史の街として
生まれ変わった千葉県佐原市、
レジェンド・オブ・ソーセージの
大木市蔵を中心とした
地域ブランディングに成功した
千葉県の横芝光町、
南北朝時代に九州を統一した
菊池一族を中心とした
ファンコミュニティを形成した
熊本県の菊池市など、
豊富な事例を紹介しながら
その理論と実践を説明しています。
『ヒストリカル・ブランディング』
===ここから目次===
はじめに コモディティ化が進む世界
第一部 観光によるヒストリカル・ブランディング
第一章 保存vs.開発を超える 北海道小樽運河
第二章 無形価値を可視化する 千葉県佐原の大祭
第三章 ヒストリカル・ブランディングの理論 観光による地域ブランディング
第二部 商品開発による地域ブランディング
第四章 地場産業のブランド化 千葉県横芝光町の大木式ソーセージ
第五章 ファンコミュニティによるブランディング 熊本県菊池市の菊池一族
第六章 ヒストリカル・ブランディングの理論 商品開発によるブランディング
第七章 ヒストリカル・ブランディングの持つ可能性 イノベーションを起こす歴史活用
終 章 「勝つための競争」から「負けないための競争」へ
おわりに
参考文献
===目次ここまで===
観光産業や地域振興に
携わる方々は必読の一冊ですが
終章の
「勝つための競争」から
「負けないための競争」に
書かれていた内容は
中小企業が
脱コモディティ化を実現し
負けないための競争をして
生き残るヒントが
たくさんありました。
『ヒストリカル・ブランディング』
において、著者が
繰り返し訴える
「歴史は模倣できない」を
企業経営に活用して
「我が家は模倣されない」を
実現したい経営者にも
お薦めの一冊ですよ♪
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