
株式会社
北海道 PVGS
先日、出張で久しぶりに
垰本泰隆が訪れた静岡・浜松。
浜松といえば…
まずは「ウナギ!」ですが(笑)、
世界に名だたる製造業を
数多く生み育ててきた
“ものづくりの街”でもあります。
今も浜松に本社を置く上場企業には、
ヤマハ、河合楽器製作所、ローランド、浜松ホトニクス、
そして自動車メーカーのスズキがあります。
そのスズキで中興の祖と言われ、
昨年末に94歳で亡くなられたのが、鈴木修さん。
特徴的な長い眉毛、
そして「一度の会見で3度笑いをとる」
と言われた話し上手な方で、
ご存じの方も多いと思います。
有名財界人でありながら、
口癖は「俺は中小企業の親父だ!」。
唯一の著作は、その名も
『俺は、中小企業のおやじ』
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実は鈴木修さんは、
日経新聞「私の履歴書」への
登場を固辞し続けたこともあり、
足跡を詳しく知る記録は
意外にも多くありません。
そんな中、今回出会ったのが
『軽自動車を作った男』
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著者は、なんと35年(!)にわたり
鈴木修さんを取材し続けてきた
ジャーナリスト・永井隆さん。
長年の取材に基づく評伝は、読み応え十分。
これまでメディアでは報じられなかった
人物像や考え方が、
臨場感ある筆致で描かれています。
特に、鈴木修さんが
“時代の変化を機敏に読み取り、
即座に経営や製品開発に反映させる姿勢”は、
製造業に限らず、あらゆる業種の方に
役立つ視座を与えてくれます。
さらに本書が優れているのは、
称賛の羅列ではなく「負」や「罪」にも
冷静に踏み込んでいる点。
経営者が自分自身を見つめ直す際にも、
非常に参考になります。
『軽自動車を作った男』
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===ここから目次===
第1章 長い旅の途中で
第2章 終戦と鈴木道雄の教え
第3章 倒産の危機
第4章 失意のアメリカと復活のジムニー
第5章 成功の復讐
第6章 やる気
第7章 軽自動車を作った男
第8章 インド進出とHY戦争
第9章 ワゴンR
第10章 ホンダの「ゲット80」とB登録
第11章 トヨタ・ダイハツとの仁義なき戦い
第12章 人たらしの交渉力
第13章 終わりなき旅
第14章 最後の北牌
第15章 長男の社長就任とトヨタとの提携
最終章 下呂にて
あとがき
===目次ここまで===
本書には示唆深い箇所が多いのですが、
なかでも垰本泰隆があらためて
「本当にその通り!」と
強く共感したのが次の一節です。
~~~ここから引用~~~
この点、銀行員だった鈴木修は違った。
売掛金の未回収が重なって
キャッシュが枯渇すると、
会社がどうなってしまうのかを、
イヤというほど知っていた。
会社が倒産するのは、
借金が膨らむからではない。
資金がショートして、
支払いが不能になるからである
~~~引用ここまで~~~
「そんなの当たり前だろう」と
思われるかもしれませんが、
忙しさの中にいると、
こうした基本的で本質的な視点を
つい置き去りにしてしまうことがあります。
本書では、実践的な学びだけでなく、
思わず笑ってしまう
仰天エピソードも多数登場します。
読み物として楽しみつつ、
経営者としてのあり方を学べる、
『軽自動車を作った男』
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経営者、起業家の方にぜひ読んでほしい一冊です。
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