
株式会社
北海道 PVGS
昨日は
「時価総額は“人気”、企業価値は“実力”」
というお話をしました。
https://hokkaidopvgs.jp/date/2025/11/11/
では、その“実力”
――つまり企業価値は、
実際どのようにして測るのでしょうか?
というわけで
今日はその代表的な方法、
DCF法(ディスカウント・キャッシュ・フロー法)
について、できるだけわかりやすく書いてみますね。
■ 会社の価値は「未来の稼ぐ力」で決まる
DCF法は一言でいうと、
「これから先、
この会社がどれだけお金を生み出すか」を
現在の価値に換算して計算する方法です。
たとえば、
あなたがある会社を買うとしたら、
“これから何年にもわたって
どのくらい儲かるか”を考えますよね。
その“未来の儲け”を、
いまの価値に直したもの――
それがDCF法がはじき出す企業価値です。
■ “未来のお金”は“いまのお金”より価値が低い
ここで登場するのが「ディスカウント」という考え方。

たとえば、
「1年後にもらえる10万円」と
「今すぐの10万円」、どちらがうれしいですか?
と聞かれたら、ほとんどの人が
「今すぐの10万円」を選ぶはず。
時間が経つほど、
とくに今なら実感いただけると思いますが
インフレの影響などで、
“未来のお金”の価値は下がるからです。
DCF法では、
この時間の価値を反映させるために、
割引率(リスクや金利を考慮した率)を使って
将来のキャッシュフローを
「いまの価値」に直していきます。
■ 数式でいうとこうなります
企業価値=将来のキャッシュフローの合計÷1+割引率)ⁿ
(※実際には複数年分をそれぞれ割り引いて足し合わせます)
つまり、DCF法で出てくる企業価値とは、
“未来に稼ぐ力を現在に写したもの”。
株価のように
市場の人気で変わるものではなく、
その会社が本当にどれだけ稼ぐ力を
持っているかを
冷静に見つめるための“ものさし”です。
■ 経営者にとってのヒント
DCF法を理解すると「どうすれば
企業価値を高められるか」も見えてきます。
たとえば、
・無駄な投資を減らし、安定してキャッシュを生む
・将来のリスクを下げ、割引率(=不安)を小さくする
・継続的に“稼ぐ仕組み”を整える
こうした取り組みが積み重なるほど、
会社の“未来の実力”は上がっていきます。

以上を垰本泰隆なりにまとめると――
「DCF法とは、“未来の実力”を現在に写す鏡。」
人気に左右されず、
“会社の本当の力”を見抜く視点を持つと、
経営も投資も、ぐっと面白くなり
頭痛のタネだけじゃなくなると私は思います。
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