株式会社
北海道 PVGS
前回ざっくり説明した
「TAM・SAM・SOMって何?」について
https://x.gd/Nvu3y
読者の皆さんからも質問を頂いたので
今回はそれらの“実際の出し方”について、
これまたざっくりですが
でも一定の説得力がある
考え方を紹介しますね。
スタートアップのピッチ資料や
新規事業の提案書で出てくる
「市場規模●億円!」といった数字。
見栄えはいいけれど、
根拠がふんわりしている
ケースも多いものです。
でも、少し工夫すれば
「なるほど、そういう考え方ね」と
納得される形にできます。
そのポイントは次のとおり。
① TAM(総市場)を出すには?
まずは世の中全体の市場規模。
政府統計(総務省や経産省など)や
業界団体のデータを使って
「●●業界全体の市場は●億円」と
ベースをつくります。
例)日本の外食産業の市場規模=約24兆円
(日本フードサービス協会データより)
② SAM(狙える市場)を絞るには?
次に、自社のビジネスが
実際に入り込めそうな
領域に絞り込みます。
たとえば
「札幌市の飲食市場」
「デリバリー業界」など。
地域・ターゲット・価格帯など、
具体的に条件を限定していくと現実味が出ます。
ただしTAMと違って外部データが
存在しないこともあるので
その場合は様々な条件を用いて
自ら計算して示してください。
例)札幌市の飲食市場=約3,800億円
(この数字は垰本泰隆が
TAMデータをベースに1人当たり消費額や
札幌市の人口を加味して計算したものです)
③ SOM(取れる市場)を見積もるには?
最後に、実際に自社が取れるシェアを推定します。
同業他社のシェアや
自社の販路・営業体制などの
明確な根拠を示して推定してください。
そのうえで
初年度は0.1%のシェアを
自社が獲得するとすれば、
例)札幌市の飲食市場
3,800億円 × 0.1% = 3.8億円(SOM)となりますね。
以上ざっくり説明でしたが
ここでのポイントは「根拠の筋道」をキッチリ示すこと。
数字の大きさは二の次、
「どう考えて出したのか?」を明確に出来ると
投資家や金融機関などから信頼されますよ♪
というわけで二日にわたり
お届けしたTAM・SAM・SOMについて
一言でまとめると
「どこで、どれくらい、どう勝つか」を
整理するための便利なフレーム。
だと私は思うので
良ければぜひ、使ってみてね。
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