株式会社
北海道 PVGS
先日書いた
「種類株式ってなんですか?」が
https://x.gd/4MbgN
想定以上に読まれており(感謝!)、
なかでも
≪なぜVCは「優先株」を
持ちたがるのか?≫について
「もっと具体的に教えて!」
という声を多くいただきました。
というわけで今回は、
関係者が眉をひそめるのを
覚悟のうえで(爆)
種類株式の中でも
ベンチャーキャピタル(VC)が
大好きな「優先株」について、
なぜ彼らがそれを欲しがるのか?
どういう中身なのか?を、
もう少し深掘りしてみたいと思います。
■VCはなぜ「普通株」ではなく
「優先株」を求めるのか?
創業したばかりの
スタートアップに出資するというのは、
ぶっちゃけリスクの塊です。
まだ利益も出ていない、
時には製品すら
完成していない会社にお金を出す。
なのでVCからすれば、
「普通株を持って、
他の株主と同じような権利で
満足している場合じゃない」
というのが正直なところ。
したがって、
VCが欲しがるのは、
「優先的に保護される権利」
が組み込まれた株式。
つまり「優先株(優先株式)」
が欲しいというわけなんですね。
ではその「優先」って
具体的にどういうこと?
という話です。
優先株には以下のような
特典がついていることが多いです。
1)残余財産の優先分配権(清算優先)
会社がM&Aや清算されたときに、
会社の財産を他の株主より分配される。
つまりは“先に”お金を回収できる仕組み。
2)参加型条項(Participating Preferred)
上記1)を受け取ったあと、
さらに普通株主と同じ
分配も受け取れるという
いわば“ダブル取り”のような条項。
3)株式売却の承認権
経営陣が勝手に株を売れないよう、
VCが一定の制限や承認を要する仕組み。
4)希薄化防止条項(Anti-dilution)
後続の資金調達で株価が下がったとき、
自分の保有価値を調整して守る条項。
「せっかく高値で出資したのに…」
という事態を避けるための仕組み。
こうして見ると、
VCにとって優先株って
「美味しい権利のセット」
のように見えることでしょう。
でも、VCが過剰に
権利を主張しすぎると、
会社との信頼関係が崩れたり、
他の投資家との交渉が
難しくなったりもするので、
やはり“バランス”が大切。
実際、優先株の内容って、
ひとつひとつ交渉の上で
決まっていくことが多い。
なので、
VCとのすり合わせの
はじめの一歩として、
「優先株」の
仕組みを知ることが、
とても大事だと
垰本泰隆は考えます。
本日はここまでとしますが
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