以前、ここでも概要を
ご案内した
J-KISS型新株予約権について
二日間にわたり
上記を用いて資金調達した
お客様の取引銀行に
説明してまいりました。
垰本泰隆の周りでは
当たり前のように言われる
J-KISS型新株予約権ですが
それを用いた資金調達を
はじめて行う会社さんをはじめ
銀行さんにも
耳馴染みがないのは
なかば当然のことです。
ので、概要については
下記のブログを
改めてご案内しつつ
今日は上記でも触れた
内容のうち
J-KISS型新株予約権の
メリットについて
簡単に列挙しておきますね。
主なメリットとしては
※1:契約交渉が比較的シンプル
J-KISS型新株予約権は
公開されているひな形をベースに
交渉及び契約をおこないます。
よってベンチャーキャピタルが
主に用いる優先株式(種類株式)に比べて
交渉事項が少なく、
結果として資金調達が
早まる可能性があります。
※2:コストが低め
種類株式(優先株式)に比べて、
J-KISS型新株予約権は
発行に関するコストや
弁護士費用などの
リーガルコストが抑えられます。
※3:バリュエーション
(企業価値評価)の決定を先送りできる
とくにシード期の
スタートアップは
企業価値の評価が
難しい場合が多いが、
J-KISS型新株予約権では
次回の資金調達ラウンドで
バリュエーションが確定
(権利行使価格が確定)するため、
現時点での評価を
避けることができます。
※4:純資産として計上(負債計上ではない)
J-KISS型新株予約権は
貸借対照表の純資産の部に
新株予約権として計上されます。
純資産(自己資本)の増加は
一般的に会社の与信等に
プラスの影響をもたらします。
※5:株主管理コストが抑えられる
投資家は権利行使するまでは
株主ではなく
新株予約権者の立場なので、
株主総会の招集対象者ではなく
そういった株主管理にかかる
コストや手間が当面発生しません。
※6:設計が柔軟
転換条件を柔軟に設定できるため、
事業のマイルストーンや
特定の成果を条件にするなど、
新株予約権を発行した会社と
投資家の双方にとって
納得感のある設計がしやすいです。
以上、今日はメリットを
つらつらと紹介しましたが
当然デメリットもあります。
ので、
デメリットについても
日をあらためて説明しますね。
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