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ご縁ゴト
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夢は大きく、戦略は「狭く深く」。アスクル創業者・岩田彰一郎氏に学ぶベンチャー企業の勝ち方

2026.07.06 (月)

 

「世界を目指したいんです。」

若き経営者と壁打ちして
そんな熱い想いを聞くたびに、
垰本泰隆も心から応援したくなります。

夢は大きいほうがいい。
これは間違いありません。

私自身、これまで多くの
起業家やベンチャー企業の経営者と
お会いしてきましたが、
大きな志を持っている人ほど、
人を惹きつける力があります。

一方で、
夢を実現するための
戦略はどうあるべきか。

ここは少し違う視点を持っています。

私は「深く狭く」、
これが欠かせないと思っています。

ただ、この話をすると、
「そんなことをVCに話したら
スケールしない会社と思われませんか?」
という声をいただくことがあります。

確かに、一見すると矛盾して聞こえます。

でも、その考えは杞憂だと
背中を押してくれる一冊を今日は紹介。

それが、
『起業家になる前に知っておいてほしいこと』

起業家になる前に知っておいてほしいこと 経営の難問を乗り越えるたった一つの考え方

著者は、
アスクル創業者の岩田彰一郎さんです。

読んでいて思わず
膝を打った一文があります。

「ベンチャー企業の戦い方は『狭く深く』。
目の前のお客様を深く理解すると、
自然と広がりも生まれます。」

まさに、その通りだと思いました。

===ここから目次===

はじめに
第一章 ビジネスモデルの難問
第二章 事業活動の難問
第三章 お金の難問
第四章 組織・人事の難問
第五章 起業家・企業としてのあり方の難問
おわりに

===目次ここまで===

アスクルは、もともとプラス株式会社の
社内ベンチャーとして誕生しました。

メーカーでありながら、
競合メーカーの商品まで販売する。

当時としては、業界の常識から外れた挑戦でした。

しかし、その発想の根底には、
「お客様にとって何が一番便利なのか」
という視点しかありませんでした。

自社都合ではなく、
徹底して顧客目線を貫いた結果が、
現在の売上高4,811億円という
企業へと成長した理由の一つと確信します。

大きくなることを最初から目指したというより、
目の前のお客様を誰よりも深く理解した。

その積み重ねが、
結果として大きな会社をつくった。
私はそう読み取りました。

『起業家になる前に知っておいてほしいこと』

起業家になる前に知っておいてほしいこと 経営の難問を乗り越えるたった一つの考え方

本書で特に印象に残ったのが、
経営判断に迷ったときに
立ち返る五つの考え方です。

・お客様のために進化する
・社会最適を考える
・すべての相手はイコールパートナー
・三面鏡経営
・大義に従う

どれも派手ではありません。
むしろ、とても地味です。

ですが、経営者という仕事は、
派手なアイデアよりも「判断」の連続です。

だからこそ、
こうした原理原則を持っている経営者は強い。

私自身、多くの経営者の
相談に乗るなかで感じるのは、
会社の規模が変わっても、悩みの本質は
あまり変わらないということです。

人。資金。組織。将来への不安。

そして、
最後は「何を信じて判断するのか」。

その答えは、意外にもシンプルな
原理原則の中にあるように思います。

『起業家になる前に知っておいてほしいこと』

起業家になる前に知っておいてほしいこと 経営の難問を乗り越えるたった一つの考え方

夢は大きく。
でも、戦略は狭く深く。

この一見矛盾する考え方こそ、
実は事業を大きく育てる
最短距離であると考えます。

スタートアップの経営者はもちろん、
第二創業期を迎える企業、
新規事業に挑戦する中小企業、

そして、
もう一度自社の原点を
見つめ直したい経営者にも、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。

派手な成功論ではなく、
「お客様に徹底して向き合う」
という商売の本質を、
改めて考えさせてくれる良書でした。

=====================

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