北海道PVGSは「地域活性化のプロデュース」を行う会社です

ご縁ゴト
goengoto

非上場株時代に企業が備えるべきこと―資本政策と株主選びの重要性【第3回】

2026.06.18 (木)

 

先月中旬に報じられた、
金融庁による非上場株取引の要件緩和。

この報道をきっかけに、
垰本泰隆のもとには、

「未上場企業に投資したい」

「エンジェル投資を受けられないか」

「自社の資金調達の選択肢が広がるのではないか」

といった問い合わせが、
投資する側・投資を受ける側の
双方から寄せられています。

そこで3日間にわたり、
この制度改正について
私なりの視点で整理してきました。

第1回では制度改正の背景と意義を↓
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/06/16/

第2回では投資する側のメリットとリスクを↓
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/06/17/

そして今回は、
投資を受ける企業側の視点から、
この制度改正がもたらす可能性と
注意点について考えてみたいと思います。

私はベンチャーキャピタリスト、
そして社外CFOとして、
多くの企業の資金調達や
資本政策に携わってきました。

その経験から申し上げると、
資金調達は単に
「お金を集める行為」ではありません。

「誰から資金を調達するか」を
決める行為でもあるのです。

■資金調達の選択肢が広がるメリット

今回の制度見直しが実現すれば、
中小企業やスタートアップにとって、
資金調達の選択肢は大きく広がる可能性があります。

・銀行融資だけでは難しい成長投資。

・新技術の開発資金。

・事業承継後の第二創業。

こうした場面で、
個人投資家やエンジェル投資家からの
資金調達が活発化すれば、
日本経済にとっても大きな意義があるでしょう。

特に地方企業にとっては、
地域の経営者や投資家が成長を支える、
新しい資本循環が生まれる可能性があります。

私は、この点に大きな期待を寄せています。

■株主は「応援団」であり「パートナー」でもある

一方で、企業経営者に
ぜひお伝えしたいことがあります。

それは、
「株主はお客様ではない」ということです。

株主は、企業の将来に期待し、
リスクを取って資本を提供してくれる存在です。

だからこそ、株主は単なる資金提供者ではなく、
「応援団」であり「パートナー」でもあります。

しかし、時には経営に対して
厳しい意見を述べる存在にもなります。

株主が増えるということは、
説明責任が増えるということ。

経営の透明性やガバナンスが、
これまで以上に重要になるでしょう。

■安易な第三者割当増資は将来のリスクになる

資金調達の現場で、
私が特に注意しているのが資本政策です。

スタートアップや中小企業では、
「資金が必要だから増資する」
という発想になりがちです。

もちろん、
それ自体は間違いではありません。

しかし、誰に、どの条件で、
どの程度の株式を渡すのか。

これは将来の経営に大きな影響を与えます。

株式は、一度発行すると原則として元に戻せません。

短期的な資金繰りのために行った増資が、
将来のIPOやM&Aの障害になることもあります。

私はよく、
「資本政策は会社の憲法である」
とお伝えしています。

資金調達は、目先の資金確保だけではなく、
数年後の企業の姿を見据えて設計すべきものなのです。

■良い株主を選ぶことも経営の一部

経営者の皆さまには、
ぜひ覚えていただきたいことがあります。

それは、
「良い投資家を選ぶことも経営である」
ということです。

・お金だけを提供する投資家。

・経営支援や人脈を提供してくれる投資家。

・企業の理念に共感してくれる投資家。

同じ株主でも、
その価値は大きく異なります。

企業と投資家は、
長い時間を共にするパートナーです。

資金だけでなく、
価値観の相性も重要なのではないでしょうか。

■非上場株市場の発展に期待して

金融庁の制度見直しは、
日本のスタートアップや地域企業にとって、
大きな可能性を秘めています。

・投資家には、新たな投資機会を。

・企業には、新たな成長資金を。

・そして地域には、新しい資本循環を。

こうした好循環が
生まれることを期待しています。

ただし、市場が健全に発展するためには、
投資家にも企業にも高いリテラシーが必要です。

制度が整うだけでは、市場は育ちません。

・信頼できる経営者。

・責任ある投資家。

・そして透明性の高い企業経営。

その積み重ねが、
日本の新しい資本市場をつくるのだと思います。

今回の3日連載では、
制度改正の背景から、
投資する側・投資を受ける側の
視点まで整理してきました。

今後、制度の具体化が進めば、
実務面でもさまざまな論点が出てくるでしょう。

引き続き、ベンチャーキャピタリスト、
社外CFOとしての視点から、
資本政策や資金調達、
スタートアップ支援などについて
発信してまいります。

皆さまの事業や
投資判断の一助となれば幸いです。

=====================

↓ビジネスに役立つ気づきを配信!
メルマガ「ご縁ゴト」お申し込みは下記より↓
https://bit.ly/3o1Odl1

スポンサードリンク
 «   2026年 7月     
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
  • 2026年7月 (8)
  • 2026年6月 (22)
  • 2026年5月 (18)
  • 2026年4月 (21)
  • 2026年3月 (21)
  • 2026年2月 (18)
  • 2026年1月 (19)
  • 2025年12月 (20)
  • 2025年11月 (18)
  • 2025年10月 (22)
  • 2025年9月 (20)
  • 2025年8月 (20)
  • 2025年7月 (22)
  • 2025年6月 (21)
  • 2025年5月 (20)
  • 2025年4月 (21)
  • 2025年3月 (20)
  • 2025年2月 (18)
  • 2025年1月 (19)
  • 2024年12月 (20)
  • 2024年11月 (20)
  • 2024年10月 (22)
  • 2024年9月 (19)
  • 2024年8月 (21)
  • 2024年7月 (22)
  • 2024年6月 (20)
  • 2024年5月 (21)
  • 2024年4月 (21)
  • 2024年3月 (31)
  • 2024年2月 (29)
  • 2024年1月 (31)
  • 2023年12月 (31)
  • 2023年11月 (30)
  • 2023年10月 (31)
  • 2023年9月 (30)
  • 2023年8月 (31)
  • 2023年7月 (31)
  • 2023年6月 (30)
  • 2023年5月 (31)
  • 2023年4月 (30)
  • 2023年3月 (31)
  • 2023年2月 (28)
  • 2023年1月 (31)
  • 2022年12月 (31)
  • 2022年11月 (30)
  • 2022年10月 (31)
  • 2022年9月 (30)
  • 2022年8月 (31)
  • 2022年7月 (31)
  • 2022年6月 (30)
  • 2022年5月 (31)
  • 2022年4月 (30)
  • 2022年3月 (31)
  • 2022年2月 (28)
  • 2022年1月 (31)
  • 2021年12月 (31)
  • 2021年11月 (30)
  • 2021年10月 (31)
  • 2021年9月 (30)
  • 2021年8月 (31)
  • 2021年7月 (31)
  • 2021年6月 (30)
  • 2021年5月 (31)
  • 2021年4月 (30)
  • 2021年3月 (31)
  • 2021年2月 (28)
  • 2021年1月 (31)
  • 2020年12月 (31)
  • 2020年11月 (30)
  • 2020年10月 (31)
  • 2020年9月 (30)
  • 2020年8月 (31)
  • 2020年7月 (31)
  • 2020年6月 (30)
  • 2020年5月 (31)
  • 2020年4月 (30)
  • 2020年3月 (31)
  • 2020年2月 (29)
  • 2020年1月 (31)
  • 2019年12月 (31)
  • 2019年11月 (30)
  • 2019年10月 (31)
  • 2019年9月 (30)
  • 2019年8月 (31)
  • 2019年7月 (31)
  • 2019年6月 (30)
  • 2019年5月 (31)
  • 2019年4月 (30)
  • 2019年3月 (31)
  • 2019年2月 (28)
  • 2019年1月 (31)
  • 2018年12月 (31)
  • 2018年11月 (30)
  • 2018年10月 (31)
  • 2018年9月 (30)
  • 2018年8月 (31)
  • 2018年7月 (31)
  • 2018年6月 (30)
  • 2018年5月 (31)
  • 2018年4月 (30)
  • 2018年3月 (31)
  • 2018年2月 (28)
  • 2018年1月 (31)
  • 2017年12月 (31)
  • 2017年11月 (30)
  • 2017年10月 (31)
  • 2017年9月 (30)
  • 2017年8月 (31)
  • 2017年7月 (31)
  • 2017年6月 (30)
  • 2017年5月 (31)
  • 2017年4月 (23)