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非上場株投資のメリット・デメリットとは?投資家が見るべき3つのポイント【第2回】

2026.06.17 (水)

 

昨日は、金融庁による
非上場株取引の要件緩和について、
その背景や制度改正の
方向性について整理しました。
(アーカイブは下記よりご覧ください↓)
https://hokkaidopvgs.jp/date/2026/06/16/

今日は「投資する側」の視点から、
非上場株投資のメリットとデメリットについて

考えてみたいと思います。

未上場企業への投資は、
大きな可能性を秘めている一方、
上場株投資とは全く異なる世界です。

その違いを理解せずに参入すると、
思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。

■非上場株投資の最大の魅力とは?

非上場株投資の魅力は何でしょうか。
垰本泰隆は大きく3つあると考えています。

1)大きな成長果実を得られる可能性

スタートアップが成長し、
将来的にIPO(新規株式公開)や
M&Aを実現した場合、

投資家は大きな
リターンを得られる可能性があります。

実際、世界の著名な投資家の中には、
上場前の企業への投資によって
莫大なリターンを得た例も少なくありません。

もちろん、その逆もあります。

成功企業が注目されやすい一方、
多くの企業は成長の途中で苦戦することも事実です。

つまり、ハイリターンである一方、
ハイリスクでもあるのです。

2)社会課題の解決に直接関われる

私は、非上場株投資の本質は
「お金を増やすこと」
だけではないと考えています。

新しい技術。地域課題の解決。
環境・エネルギー分野への挑戦。

こうした企業を資本面から支援できることは、
投資家にとって大きな意義があります。

特に地方では、優れた技術を持ちながら
資金調達に苦労する企業が数多く存在します。

投資は単なる金融行為ではなく、
未来への参加でもあるのです。

3)経営者との距離が近い

非上場株投資では、
経営者と直接対話する機会も少なくありません。

上場株投資が「市場への投資」だとすれば、
非上場株投資は「人への投資」の側面が強いと言えるでしょう。

私自身、投資判断において最も重視するのは、
事業計画の数字以上に、経営者の姿勢や価値観です。

■一方で、見落としてはならないリスク

魅力がある一方で、
非上場株投資には特有のリスクがあります。

1)売りたい時に売れない

最大のリスクは流動性です。

上場株であれば市場で売買できますが、
非上場株は買い手が見つからなければ売却できません。

投資資金が
長期間固定化される可能性があることは、
十分理解しておく必要があります。

2)情報が限られている

上場企業には厳格な情報開示義務があります。

一方、未上場企業では、
開示情報の質や量は企業ごとに大きく異なります。

だからこそ投資家側にも、
事業や財務を読み解く力が求められます。

3)元本割れの可能性は決して低くない

スタートアップ投資の世界では、
「投資先の多くが失敗し、
一部の成功企業が全体のリターンを支える」と言われます。

つまり、すべての投資が
成功するわけではありません。

余裕資金で投資すること。
分散投資を行うこと。

こうした基本原則は、
非上場株投資においてこそ重要だと考えています。

■投資家が本当に見るべきもの

では、投資家は何を見ればよいのか?
私は、次の3つが重要だと考えています。

1)経営者の誠実さ
2)市場の成長性
3)資本政策の妥当性

特に資本政策は重要です。

・どのタイミングで資金調達するのか?
・既存株主との関係はどうか?
・将来的なIPOやM&Aを見据えているのか?

事業が優れていても、
資本政策を誤ると
企業価値が毀損することがあります。

投資家は「夢」だけではなく、
「仕組み」も見なければなりません。

■私が考える非上場株投資の本質

私は、非上場株投資とは
未来の企業を育てる行為」だと考えています。

短期的な値上がり益を狙う投機ではありません。

経営者と伴走し、
企業の成長を支援し、その成果を共に享受する。

その意味で非上場株投資は、
金融商品であると同時に、
人と人との信頼関係の上に
成り立つ営みでもあります。

制度改正によって
市場が広がることは歓迎すべきことです。

しかし、市場が健全に発展するためには、
投資家にも高いリテラシーが求められるでしょう。

■明日は「投資を受ける側」の視点で

・企業にとっての資金調達メリット
・株主が増えることの意味
・ガバナンスや情報開示の重要性
・資本政策で失敗しないための考え方

について、社外CFOとしての
視点も交えながら
明日は整理したいと思います。

投資家と企業が互いに成長できる
市場が育つことを期待しています。

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