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ご縁ゴト
goengoto

本当のことだけを書くコラムニストが書いた、最初で最後の東京物語。

2022.09.25 (日)

 

今年の6月に亡くなった
コラムニストの
小田嶋隆(おだじま・たかし)さん。
https://bit.ly/3xPp1oi

日経ビジネスの連載を
読んでいたこともあり
垰本泰隆は身近に感じていた
著者の一人でした。

コラムニストとしての
小田嶋さんの矜持は
「本当のことを書く」こと。

そんな小田嶋さんの
遺作ともいえる

「東京四次元紀行」↓

東京四次元紀行


小田嶋さんが
はじめて書いた
最初で最後の東京の物語。

コラムではなく小説という
キャッチコピーに惹かれて読んだ。

序文に
「年月を経た記憶は
そもそもフィクショナルなものだ」

という
小田嶋さんらしい言葉がはいってから

東京23区と周辺の街ごとに1つの
ショートストリーが展開されている。

読んでまず感じたことが
東京の街の描写のリアリティさ。

垰本泰隆の地元である足立区や
学生時代を過ごした
豊島区にいたっては
母校が登場しており

「ああ、そうそう
なつかしー」

なんて感傷に
たっぷりひたりつつ

著者の丹念な取材や
鋭い洞察力が垣間見えた。

そしてこの
「東京四次元紀行」↓

東京四次元紀行


は、著者が
高度成長期から死の直前まで
東京で生きてきた「記憶」を
ベースにした小説。

なので、読み進めると
フィクションとは思えなくなり

「確かにこんな人いるわ。
ああ、その気持ち、わかなるなあ。」

なんて気持ちが
湧き上がってきた。

と、同時に抱いたのが
中学生時代にハマりまくった

星新一の
ショートショートへの既視感。

大人が楽しめる
リアリティあふれる
ショートショートの続編は
残念ながらもう読めない。。。

小田嶋さんへの
敬意と弔意を表しつつ

「東京四次元紀行」↓

東京四次元紀行

を、ご紹介します。

ご興味があれば
手に取ってみてくださいね。

____________________

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