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日曜日の昼下がりに自宅で事務仕事をしている最中

BGM代わりにつけたテレビで、ムッシュ村上の愛称で名高い

帝国ホテルの料理長を26年に渡り務められた村上信夫さんの

再現番組をやっておりました。

 

 

村上信夫さんが生前、前例にとらわれず行った

数々の取り組みは、ホテルや料飲業界に留まらず

多くの方が知るところですよね。

 

 

幾つかの事例を挙げれば、日本初の「バイキング」の導入。

当時の帝国ホテルではタブーとされていた冷凍食品の利用。

 

 

極めつけはノウハウの塊ともいえる、料理のレシピを惜しみなく

NHKの番組である「きょうの料理」で公開された。

業界の常識にとらわれず、むしろその逆をするが如くは

私がかつて働いていた、資本市場業界の格言である

「人の行く裏に道あり花の山」にも通ずると思います。

いやあ改めて、凄い方だなと再認識。で、ふと思ったのが

ノウハウの塊、いわば虎の子の料理のレシピを

惜しみなく公開してから、はや60年の月日が経過しているのに

未だにこれを凌駕する者はなく、帝国ホテルとそのレストランは

揺るぎない地位を確保しているなと。

 

 

こう考えると、レシピというものは大切な

ノウハウではあるが「決定打」ではないんじゃないかと。

 

 

確かにコカ・コーラの原液のように、レシピが門外不出で

守られているが故に、100年以上たった今でも商品価値が

保たれていることも厳然たる事実の「一面」ですが

私が思うに、それはあくまで「一面」であって

守られているノウハウが「全て」ではない筈です。

 

 

労して生み、大切に守ってきた

各社各様のノウハウは言うまでもなく大事ですが

その「ノウハウ」が「全て」だと勘違いしてしまうと

時代の流れやお客さんのニーズからかけ離れ

気付いた時には「ノウハウの価値」が

なくなってるかもしれません。。。

 

 

私が関わりの深いIPO(株式上場)や

M&A(企業の買収合併)のお仕事において

必ず直面する企業の価値評価においても留意すべき

普遍なる教訓じゃあないかと、今は亡き村上信夫さんの功績から

感じたことなのでした。