
株式会社
北海道 PVGS
先週金曜日に日本経済新聞が、
日銀が今週開催する金融政策決定会合で、
政策金利を現在の1.0%から
1.25%に引き上げる方針と速報しました。
そして、金曜日の株式市場は、
中東情勢を受けた原油高や
米国金利の上昇などもあり、
日経平均は一時
2,000円を超える急落となりました。
借入金利は上がるわ。
原材料価格は下がらないわ。
そして、日経平均まで下がって……。
経営者にとって、
悩ましい状況はまだまだ続きそうです。
そんな中、
日経平均の長期的な上昇トレンドに、
ぶれることなく確信を示している投資家がいます。
先だってレオス・キャピタルワークスの
代表取締役を退任された、藤野英人さんです。
その藤野さんが、
2024年1月に刊行した前作
『「日経平均10万円」時代が来る!』
を加筆、再構成し、改題して文庫化した、
『「日経平均10万円」時代に備えろ』
![]() |
を読んでみました。
垰本泰隆も読んだ前作が刊行された
2024年1月といえば、日経平均はまだ3万円台。
そんな時に「日経平均10万円」と言われても、
「本当にそんな時代が来るの?」
と思った人は、多かったのではないでしょうか。
私も、
「ずいぶん思い切ったことを言うなあ」
と思った記憶があります。
ところが、
その後の日経平均は大きく上昇しました。
もちろん、
その間には大きな下落もありました。
株式市場ですから、
上がったり下がったりするのは当たり前です。
それでも藤野さんは、
「日経平均10万円」という
長期的な見方を変えませんでした。
ここが、私はすごいと思うのです。
多くの人が「気でも狂ったか」と
内心思っていた時代から、
日経平均の上昇トレンドを予測し、
ぶれることなく発信し続けた。
そして、その後の市場の動きを見ると、
少なくとも「日本株はもう上がらない」
という従来の常識が崩れたことは間違いありません。
もちろん、これから日経平均が
10万円になるかどうかは、誰にも分かりません。
だから私は、
「10万円」という数字そのものよりも、
「なぜ藤野さんは、
そこまで日本株の長期的な上昇を確信しているのか」
というところに興味を持って、本書を読みました。
今回の文庫版は、前作をそのまま
文庫化したものではありません。
前作と本書の間に起こった
経済環境の変化を踏まえて、内容を加筆・再構成。
さらに、注目銘柄についても取り上げています。
・日本株がこれからも上がり続ける構造的な理由。
・どのセクターにチャンスがあるのか。
・どのような企業に可能性があるのか。
藤野さんらしい、
歯に衣着せぬ物言いで書かれています。
そして、私が特に納得したのが、
「投資をしないことのリスク」
についても、かなり踏み込んで
書かれていたことです。
『「日経平均10万円」時代に備えろ』
![]() |
===ここから目次===
文庫化にあたってのはじめに
第1章 海外投資家が日本株を買っている理由
第2章 既定路線となった「日経平均10万円」超え
第3章 明るい未来をつくるカギは「スタートアップ戦略」にあり
第4章 生成AIの普及が「運用のあり方」を変える
第5章 変化の波に乗る注目銘柄はこれだ
第6章 「日経平均10万円」時代を生き抜く10の指針
おわりに
===目次ここまで===
本書では、
日本株が上昇していく背景として、
日本企業そのものの変化にも注目しています。
かつての日本企業には、
「成長しない」
「内部留保ばかり増やしている」
「株主還元に積極的ではない」
というイメージがありました。
ところが、企業統治改革や
資本効率への意識の高まりなどによって、
日本企業の経営も少しずつ変わってきています。
そこに、
AIやスタートアップといった
新しい成長分野が加わっている。
つまり、
「日本経済は本当に変わっているのか?」
という視点から、日本株の将来を考えているわけです。
そして、藤野さんは単純に、
「これから株価が上がるから株を買いましょう」
と言っているわけではありません。
むしろ、インフレが続く時代に、
「投資をしないこと」
そのものがリスクになり得る、と説いています。
これは、私も重要な視点だと思います。
これまでの日本では、
「銀行に預金しておけば安心」
という考え方が、かなり一般的でした。
もちろん、
元本が保証されている預金には
大きな安心感があります。
しかし、物価が上昇していけば、
1,000万円という現金の額面は変わらなくても、
その1,000万円で買える
モノやサービスは少なくなっていきます。
つまり、
「お金を減らさない」ことと、
「資産価値を守る」ことは、
必ずしも同じではない。
ここは、
インフレ時代を生きるうえで、
非常に重要なポイントだと思います。
そして、この話は
個人だけの問題ではありません。
経営者にとっても同じです。
・借入金利が上がる。
・原材料価格が上がる。
・人件費も上がる。
・エネルギー価格も上がる。
一方で、
商品やサービスの価格を
簡単には上げられない。
そんな状況の中で、
会社のお金をどう守り、
どう成長投資に振り向けるのか。
これは経営そのものの問題です。
だから私は、本書を単なる
「株式投資の本」として読むのは、
少しもったいないと思います。
むしろ、
「これから日本経済はどう変わっていくのか」
「その変化の中で、企業や個人はどう備えるべきなのか」
を考える本として読むと、さらに面白い。
そして、藤野さんの強さは、
株価の短期的な動きを当てようと
していないところにもあると思います。
先週金曜日のように、
日経平均が一日で
2,000円を超えて下落することもある。
明日、さらに下がるかもしれない。
逆に、急反発するかもしれない。
そんなことは誰にも分かりません。
だからこそ、
「今日の日経平均はいくらだった」
ということより、
「10年後、20年後に
日本企業はどうなっているのか」
という時間軸で考える。
本書が伝えているのは、
そういう投資の姿勢なのだと思います。
そして何より、
「株で大儲けしましょう」
という話ではありません。
濡れ手に粟で資産を増やそうという話でもない。
インフレ基調が続いていくであろう時代に、
生活基盤や資産を守るために、
投資というものをどう考えるのか。
そのために、長期的な視点を持つ。
目先の株価の上げ下げに、一喜一憂しない。
この考え方には、非常に共感しました。
株式投資をされている方はもちろん、
これから投資を始めようとされている方にも、
大いに参考になるでしょう。
そして、
投資をしていない方にも、ぜひ読んでほしい。
「投資をしないことにもリスクがある」
という、これまでとは少し違った角度から、
お金との付き合い方を考えることができるからです。
日経平均が本当に10万円になるのか。
いつ、そうなるのか。
それは誰にも分かりません。
でも、インフレ、AI、
企業統治、人口構造、地政学など、
私たちを取り巻く経済環境が
大きく変わっていることは間違いありません。
だからこそ、
目先の値動きに振り回されるのではなく、
長期的な視点で、自分の生活基盤や資産をどう守るのか。
経営者であれば、
自社の財務基盤をどう守り、
どこに成長投資をするのか。
『「日経平均10万円」時代に備えろ』
![]() |
そんなことを考えるきっかけとして、
ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
=====================
↓ビジネスに役立つ気づきを配信!
メルマガ「ご縁ゴト」お申し込みは下記より↓
https://bit.ly/3o1Odl1
※メルマガバックナンバーは
こちらからご覧いただけます↓
https://x.bmd.jp/bm/p/bn/list.php?i=hokkaidopvgs&no=all
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | |||