
株式会社
北海道 PVGS
「世界を目指したいんです。」
若き経営者と壁打ちして
そんな熱い想いを聞くたびに、
垰本泰隆も心から応援したくなります。
夢は大きいほうがいい。
これは間違いありません。
私自身、これまで多くの
起業家やベンチャー企業の経営者と
お会いしてきましたが、
大きな志を持っている人ほど、
人を惹きつける力があります。
一方で、
夢を実現するための
戦略はどうあるべきか。
ここは少し違う視点を持っています。
私は「深く狭く」、
これが欠かせないと思っています。
ただ、この話をすると、
「そんなことをVCに話したら
スケールしない会社と思われませんか?」
という声をいただくことがあります。
確かに、一見すると矛盾して聞こえます。
でも、その考えは杞憂だと
背中を押してくれる一冊を今日は紹介。
それが、
『起業家になる前に知っておいてほしいこと』
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著者は、
アスクル創業者の岩田彰一郎さんです。
読んでいて思わず
膝を打った一文があります。
「ベンチャー企業の戦い方は『狭く深く』。
目の前のお客様を深く理解すると、
自然と広がりも生まれます。」
まさに、その通りだと思いました。
===ここから目次===
はじめに
第一章 ビジネスモデルの難問
第二章 事業活動の難問
第三章 お金の難問
第四章 組織・人事の難問
第五章 起業家・企業としてのあり方の難問
おわりに
===目次ここまで===
アスクルは、もともとプラス株式会社の
社内ベンチャーとして誕生しました。
メーカーでありながら、
競合メーカーの商品まで販売する。
当時としては、業界の常識から外れた挑戦でした。
しかし、その発想の根底には、
「お客様にとって何が一番便利なのか」
という視点しかありませんでした。
自社都合ではなく、
徹底して顧客目線を貫いた結果が、
現在の売上高4,811億円という
企業へと成長した理由の一つと確信します。
大きくなることを最初から目指したというより、
目の前のお客様を誰よりも深く理解した。
その積み重ねが、
結果として大きな会社をつくった。
私はそう読み取りました。
『起業家になる前に知っておいてほしいこと』
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本書で特に印象に残ったのが、
経営判断に迷ったときに
立ち返る五つの考え方です。
・お客様のために進化する
・社会最適を考える
・すべての相手はイコールパートナー
・三面鏡経営
・大義に従う
どれも派手ではありません。
むしろ、とても地味です。
ですが、経営者という仕事は、
派手なアイデアよりも「判断」の連続です。
だからこそ、
こうした原理原則を持っている経営者は強い。
私自身、多くの経営者の
相談に乗るなかで感じるのは、
会社の規模が変わっても、悩みの本質は
あまり変わらないということです。
人。資金。組織。将来への不安。
そして、
最後は「何を信じて判断するのか」。
その答えは、意外にもシンプルな
原理原則の中にあるように思います。
『起業家になる前に知っておいてほしいこと』
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夢は大きく。
でも、戦略は狭く深く。
この一見矛盾する考え方こそ、
実は事業を大きく育てる
最短距離であると考えます。
スタートアップの経営者はもちろん、
第二創業期を迎える企業、
新規事業に挑戦する中小企業、
そして、
もう一度自社の原点を
見つめ直したい経営者にも、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
派手な成功論ではなく、
「お客様に徹底して向き合う」
という商売の本質を、
改めて考えさせてくれる良書でした。
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