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カカクコム、食べログ、 クックパッドを育てた、知る人ぞ知るあの人。

2024.02.10 (土)

 

穐田誉輝(あきた・よしてる)氏

垰本泰隆は幾度か
お目にかかりましたが

多くの皆さんは「誰?」
だと思います。

ので、穐田さんの略歴をご紹介。

穐田さんは1993年に新卒で
ベンチャーキャピタル(以下、VC)の
日本合同ファイナンス
(現:ジャフコグループ)
(以下、ジャフコ)に入社。
(私の3歳年上)

同社退職後、
中古車販売のジャックを経て
VCのアイシーピーを創業。
(私はこの時にお会いした)

その後は皆さんもご存じの
カカクコム、食べログ、
クックパッドを手がける
会社の社長を歴任し

それらのサービスを
大きく成長させた方です。

にもかかわらず
一般に知名度が低く
知る人ぞ知る存在なのは

黒子に徹するという
控えめなお人柄ゆえでしょう。

そんな穐田さんを
ノンフィクション作家の
野地秩嘉さんが丹念に取材した著作

『ユーザーファースト
穐田誉輝とくふうカンパニー』

を見つけ、
即買いして一気読みした。

本書を読んでまず感じたのは
まるで私の職業人生を
振り返るような内容だったこと。

今とは違い
VCがマイナーな存在だった
1990年代前半にVC業界に飛び込み、

1990年代後半からの
インターネット黎明期から
今日までの歩みが正にそれ。

しかも、
穐田さんは私の古巣である
大和企業投資の内定を得て、

同社に入社しようと思ったが
大和企業投資の人事担当が
ジャフコへの入社を薦めたという
初めて知る驚愕のエピソードが!

てな個人的感想はさておき、
本書はありきたりな
成功者列伝ではなく、

穐田さんの失敗や苦悩をはじめ
その人物像を赤裸々に紹介し
穐田さんの経営哲学を
淡々と紹介している。

内容は波乱万丈だが
ある意味クールな著作です。

『ユーザーファースト
穐田誉輝とくふうカンパニー』

===ここから目次===

プロローグ
20年も続くなんて、それは強運だ

CHAPTER1
現状を疑う“働く株主”
~クックパッド社長退任まで~

01 匝瑳市から社会へ
02 どこに就職するか。それならベンチャーキャピタルだ
03 日本合同ファイナンスの仕事
04 中古車買い取りのジャック
05 カカクコム
06 食べログ
07 空白時代に考えたこと
08 クックパッド
09 フェルメールという買い物
10 争いの末に

CHAPTER2
ユーザーが導いてくれるから
~くふうカンパニーの立ち上げ~
01 クックパッド時代の出資先を買い取る
02 くふうカンパニーの目指すもの
03 サービスの価値はユーザーを育てること

3つのエピローグ
取材協力者/参考文献

===目次ここまで===

私が心に残った箇所を
以下に紹介します。

・インターネットの専門家ではない
(と本人は自覚している)穐田さんが

今や知らぬ人がいない
カカクコム、食べログ、
クックパッドを成功に導いた原動力は、

「ユーザーの不便をなくすこと。」

・穐田さんが
自らに課しているルールは以下の5つ。

1.ユーザーの声をサービスにつなげる
2.ユーザーのコミュニティを育てる
3.子どもたちの貴重な時間とお金を奪うゲームビジネスはやらない
4.商品設計では完璧を目指すのではなく、無限を追求する
5.組織は大きくしない。小回りの利く組織をいくつもつくる

・穐田さんが
カカクコムの社長時代に決めた言行の3原則。

1.買うか買わないか迷ったら買わない
2.言うか言わないか迷ったら言わない
3.やるかやらないか迷ったらやる

当たり前のことばかりだと
感じるかもしれませんが
それを愚直に貫き通すところに
穐田さんの静かな凄みがあると
私は思います。

ベンチャー&スタートアップの
皆さんには是非読んで欲しいですが

それ以外の経営者の皆さま、
ベンチャー&スタートアップの
支援者の皆さんも
穐田さんの矜持は
大いに参考になると思います。

『ユーザーファースト
穐田誉輝とくふうカンパニー』

超おススメの一冊です♪

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